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入力デバイスがもたらす行動変容

 こんばんは、Dr FJです。
今日は、ちょっとなんのこっちゃという話ですが、表題の件について私が思うことを書いてみたいと思います。


 突然ですが、皆さんはSNSを何を通して使っていますか?スマホ?PC?それともタブレットでしょうか?私はスマホの入力速度が遅いのでもっぱらキーボードが使えるPCが主体です。写真をアップする時にはスマホからということもありますが、基本的にはPCで使うことが多いです。そのため、比較的大きな画面を使えるので、同時作業がスマホと比べると圧倒的にしやすく、投稿をアップする前にちょろっとfact checkをしたりもできます。また、文章を入力するのが苦にならないし漢字変換やアルファベット入力もほとんど無意識レベルで可能であることから、投稿が長文化してしまう傾向があります。


 ではこれが逆に、スマホが主体であったらどうでしょうか?文字入力自体は慣れればキーボードより速いという話もありますが、文章の推敲などには不向きです。漢字も少し難しいものになるとなかなか変換で出てこないこともあり、ひらがなやカタカナで代用してしまうことが増えます。その反面、どこでもすぐに使えるのがスマホの最大の利点なので、迅速なレスポンスができ、投稿数も増えます。そして何より、スマホで撮影した写真をその場でアップすることが出来るので、写真の投稿が増えますね。もちろんクラウドなどで連携すればスマホからPCへのdataの移行もスムーズに行われますが、やはり撮ったその場でアップということになるとスマホに軍配が上がります。


 他にも、手書きからワープロやwordになったことで、頭から書き始めるのではなく文章の構成を考えながら書くようになりましたし、カメラに関して言えばフィルムでの写真撮影からデジカメになったことで容量を気にせず撮影するようになり、スマホになったことで写真はもはやメモ代わり、備忘録として使うというというものになりました。結果として出来るもの自体に大きな差はないのかもしれませんが、その入力デバイスが変わることで使い道が広がることもありますね。


 そして、我々の身近なところではカルテなども入力デバイスもここ20年くらいの間に紙運用から電子カルテ運用に代わってきました。いまだに紙運用をしている病院も少数ながらあったりはしますが、大きな病院だと大抵電子化が進んで電子カルテになりました。これにより、もちろん『カルテ記載が病院内のどこででもできる』『カルテが紛失することがない』といった表面的なメリットはもちろん享受することが出来るようになりましたが、それ以上に私が進化を感じたのは『きちんと所見をdataとして残すための記載をするようになった』という点です。電子カルテであれば身体所見のフォーマットを簡単にコピペすることが出来るので、それらの所見を書く割合が増えたのです。そういった記載はそれまでの紙運用の時代からした方が良いことはみんなわかっていたはずなのですが、さすがにいちいち全部の記載を毎回手で書いていたら診察がいつまで経っても終わりません。その入力速度が電子カルテになることで飛躍的に上昇した結果、みんながカルテ記載をきちんとするようになったのです。もちろん良い面だけではなく、コピペをすることによる誤記載などもありはしますが、記載するdata量が増えたことは間違いありません。


 このように入力デバイスの変更は使い手に様々な影響を与えますが、私が今注目している入力デバイスは『音声入力』です。GoogleやLineの音声入力などは秀逸で、私もスマホで打つくらいならと使うことが時々ありますが、非常に便利です。難しい漢字の変換などには注意が必要ですし推敲はスマホでは難しくまだまだ改善の余地は多く残されていますが、それでもスマホを使ってキーボードのタイピングより速い入力が出来るというのは画期的だなと思います。また、単なる文章の入力デバイスとしてだけでなく、Alexa, Siri, GoogleアシスタントなどのAIの入力デバイスとしても有用です。我が家ではAlexaが活躍していますが、子供たちもテレビをつける時にはリモコンではなくAlexaに話しかけるようになりました。今後対応する家電を増やしていくと、我々の生活そのものが大きく変わっていくのは間違いないようです。


まとめ

  • SNSの投稿内容が、入力デバイスによって変わることに気づいた。

  • 入力デバイスが変わると、結果として出来上がるものがたとえ一緒でもその手軽さや使い勝手が変わることで利用方法自体もそれに影響を受けて大きく変化する。

  • 個人的に今注目しているのは音声入力デバイス。我々の生活を大きく進化させてくれるかもしれない。

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