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知っておきたい共通テスト

センター試験から共通テストに変わり
今年は2回目の実施となりました。

ニュースでも取り上げられたため
ご存知の方も多いかと思いますが
今年の入試はまさに「波乱」でした。

今回は共通テストが
どのように行われたのか
小中学生のうちから
何をするべきなのか
書いていきたいと思います。

一気に難化した2022共通テスト

ニュースで報じられていたのは
数学の難化についてですが
他の科目でも平均点の下落がありました。
以下の科目はセンター試験時代も含め
過去最低点となった科目と
平均点の前年比です。

数ⅠA :37.96点(-19.72点)
日本史B:52.81点(-11.45点)
化学  :47.63点(-9.96点)
生物  :48.81点(-23.83点)
生物基礎:23.90点(-5.27点)

数ⅡBについては
過去最低点とはならなかったものの
平均点は43.06点
前年比-16.87点となりました。

一見すると作問が
上手くいかなかったような
印象かもしれませんが
そうではありません。

共通テストはセンター試験と比較し
意図的に難しく作られています。

文部科学大臣の言葉

共通テストの難化は
世間でも話題になったため
文部科学大臣も
会見にて言及しました。

大学入学共通テストは、各教科・科目の特性に応じまして、知能・技能のみならず、思考力、そして、判断力、表現力等も重視して評価を行うものでございます。私としては、全体的に、授業での学習のプロセスや日常生活の場面を題材にした問題とか、あるいは様々な資料や図から複数の情報を読み取って、活用する能力の問題など、単なる暗記再生型の出題ではなくて、共通テストが意図する能力が、問う点がより明確になっているなという、我々の時代というのは、非常に押込み型・暗記型で回答していくというのが多かったのですけれど、そうでなくなって新しい流れができています。

文部科学大臣記者会見録より

当初予定されていた
記述式や英語外部検定が見送られ
「実際はそこまで変わらないのでは?」
そんな雰囲気すらあった共通テスト。

センター試験は平均点60点を目指して
問題が作成されていましたが
共通テストは平均点50点を目指しています。
これを踏まえると
難化して当然といえるわけです。

作問方針

作問方針は6つです。
A、プロセスの判断・選択
B、複数のテキストや資料の読み取り
C、分野の異なる複数文の読み取り
D、日常生活とのかかわり
E、正解が1つに限らない設問
F、必要な数値や記号をマークする問題

思考力・判断力・表現力を
測る事を意図しているため
認知的負荷が高い問題となっています。

数学の詳細

日常生活と結び付ける問題が出題されています。
例えば

共通テスト数ⅠAより 参考図

数学であるにも関わらず
数字よりも言葉が多く出てきている事が分かります。
日常生活に関する問題が出されるようになった事で
問題を読み取る緻密な読解力が重要となりました。

一見すると難解な問題ばかりに思えるかもしれませんが
よく見ると基本的な問題も散りばめられています。
定義や定理、原理が理解出来ていれば解けるという事です。

なぜ難解に見えるかというと
解答が「誘導形式」となっているからです。
設問に示されたプロセスで特に必要があり
1か所でも間違えたりつまずくと
以降全て解けなくなってしまいます。

どんなやり方でも答えが導き出せればいい!
というわけではなく学校の授業でのやりとりや
板書のような思考を再現しながら解くようなイメージです。

また中学校でも指導要領が変わり
学習内容が重くなった
データの活用に関する設問は
年々本格化すると共に
内容自体重くなっています。

データの活用が高校内容に入った当初
設問は3問程度でした。
データの活用部分が解けなくても
他が解ければ高得点が狙えた
のです。

しかし現在は
大問1つの半分以上を占めており
点数としても高い割合となっています。

「高校生になってから頑張ればいい」
では通用しなくなっている
事が
よく分かります。

これらの傾向を踏まえ「今」
何をやっておくべきなのでしょうか?

読解力を身に付ける

数学の問題を御覧いただいた通り
理数科目でも問題文の長文化
文章量の増加が目立っています。
ということは
読解力があることは
各科目の学力がある以前の
大前提です。

読解力は自然に身に付く能力ではなく
意図的に付けようとしなければ
身に付かない力の1つです。

Dreavenではこれを身に付けるために
速読解力のトレーニングを取り入れています。
1年以上トレーニングする事で身に付きますから
早く始めれば早く始めるほど伸びる能力です。

リーディングスキルテストをご存知でしょうか?
以下のリンクに問題サンプルが載っているので
是非ご家庭で、ご家族でチャレンジしてみて下さい!


疑問と興味を持つ

どの科目も日常生活との関わりや
SDGsとの関わりが重視されるようになっています。

また科目横断型の設問も増え
様々な知識を関連させて解く事も必要となってきました。

都立入試問題 理科
共通テスト リーディング

なぜ?どうして?と疑問や興味を持ち
調べて納得する。
主体的に学ぶからこそ身に付くのです。
せっかくスマートフォンや
タブレットなどICT機器が充実しているのですから
活用しない手はないですよね。

「大学入試はまだまだ先」
と思っていても
既に小中学校での学びも変わっていますから
情報を持っている事は必須です。

是非Dreavenの教育情報会や
お知らせを通して
最新の教育情報を知っていただければと思います。

最後までお読みいただき
ありがとうございました!

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