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球団ヒストリー43.後援会の発足

2012年春。
『鹿児島ドリームウェーブ』と球団名を変更すると同時に、球団の後援会も正式に発足した。

DW_南日本新聞_120419

社会人野球の鹿児島ホワイトウェーブ(WW)が19日、鹿児島市内のホテルで記者会見を行い、「鹿児島ドリームウェーブ」に名称変更することを発表した。青を基調にしたユニホームも披露され、國本正樹球団代表は「地域の人に愛されるために一層力を尽くす」と話した。
 後援会も発足し、資金面を強化。選手たちが安定して練習に参加できるよう、協力企業への就職支援に力を入れる。芹ケ野拓主将は「目標は都市対抗出場。みんなで努力していきたい」と意気込みを語った。
                    ー2012年4月20日 南日本新聞

DW記事_西日本新聞新聞_120421付

社会人野球のクラブチーム「鹿児島ホワイトウェーブ」(鹿児島市)はチーム名を「鹿児島ドリームウェーブ」に変更した。國本正樹代表らが19日、記者会見して発表し、新しいユニホームも公開した。
 新チーム名は、英語で「夢」と「波」を意味し「感動の波を起こす」との意味を込めた。ユニホームは、錦江湾と鹿児島の空をイメージしたチームカラーの青を首元などにあしらっている。
 ホワイトウェーブは05年に結成。新チームは都市対抗野球大会の本戦出場を目指す。既に後援会を設立し、個人・法人サポーターを募集中。サポーターの会費やホームページの広告収入などで運営基盤を強化する方針。
 チームは5月12日、鹿児島市鴨池の鴨池市民球場である都市対抗野球大会鹿児島・宮崎予選に出場する。
                    -2012年4月21日 西日本新聞

後援会”的”な存在

それまでも後援会”的”な存在がなかったわけではない。

スポンサー企業様にはHP掲載やユニフォームへの企業名記載というかたちで。
個人様には年間に一口いくらというかたちで。
またコカ・コーラ社さんからのご提案で設置を始めた『支援型自販機』も確実に増えていた。(『球団ヒストリー31.三方がうるおう提案』参照)
こうして後援会”的”なものは、少しずつ大きくなってはいたようだ。

事実としてはこうしてご支援をいただいていたけれど、それが確固とした組織として走り出すことに、また大きな意味があったのだろう。

『後援会』というかたちの意味

これは昨年(2021年)12月に納会に出席させていただいて感じたのだが、『後援会』というかたちがあるからこそ、選手たちとサポートしてくださる多くの企業様との明らかな関わりができる。

ふだん試合や練習をしている限りは、遠征費や球場使用料などにスポンサーさま方からいただいたお金が使われていたとしても、意外と意識することはないだろう。
スポンサー企業で働いていても知っているのは自分の会社だけで、ほかの企業のことはよくわからないのではないか。いや頭ではわかっているけれど、実感が湧かないのではないか。

『後援会』というかたちが生まれたことで、納会などの場で選手とスポンサー企業様との直接の関わりが生まれる。
それまでぼんやりしていた”応援してくれる人たち”に『後援会』という箱ができ、一社一社、おひとりおひとりの”顔”が見えるようになる。

それは選手たちにとって励まされるとともに、「勝たねば」と気が引き締まるものだったに違いない。

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