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球団ヒストリ-36.初めてのプロとの対戦

プロとの対戦~選抜チームで

2009年7月4日。
鹿児島県の地方都市薩摩川内市の総合運動公園野球場に、鹿児島ホワイトウェーブの選手たちがいた。
もう一つの社会人チーム、『薩摩』の選手も。
そして何より際立っているのは、オリックスバファローズのユニフォーム。
そう。二軍とはいえプロ野球チームとの対戦だ。

薩摩川内市にオリックスの二軍を誘致しようという活動の一環として開催されたこの試合。
迎え撃つのは、鹿児島ホワイトウェーブと薩摩の選抜チーム。

こちらは当時の新聞記事だ。

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薩摩川内市総合運動公園野球場で4日、プロ野球オリックス2軍と鹿児島社会人選抜の交流戦があった。薩摩川内市へのオリックス2軍本拠地誘致活動の一環。市内外から球児ら約1000人が訪れ、迫力あるプロのプレーに見入った。
オリックスは木元邦之選手や岡田貴弘選手が先発出場。岡田選手のホームランなどで大量15得点を挙げ勝利した。胸を借りた社会人チーム「薩摩」「鹿児島ホワイトウェーブ」センバツは、六回にタイムリーヒットで1点を返し、スタンドを沸かせた。
試合に先立ち、誘致に取り組む特定非営利活動法人(NPO法人)薩摩ニューウェイヴの矢野健理事長が挨拶。「いつもはブラウン管越しのプロのプレーを、生で見られる機会を増やしたい」と賛同を呼び掛けた。
試合の前後、約300人の球児がシートノックや野球教室に参加、憧れの選手と触れ合った。始球式でマウンドに立った同市の永利小学校6年の福永幹也君は「プロ野球選手はでかかった。もし薩摩川内で試合があれば毎日見に行きたい」と話した。

鹿児島野球界の盛り上がり

2006年に鹿児島ホワイトウェーブが正式発足したあと、数か月遅れで立ち上がったもう一つの社会人野球チーム、薩摩。

全国的な社会人野球ブームもあり、もともと野球熱の高い鹿児島でも、もっと野球に触れられないかと機運が高まったのだろうと思う。

そんな中で2チームが手を組んでのプロ選手との試合は、野球ファンの多い鹿児島では密かに待ち望まれていたことかもしれない。

試合には大敗しているし単独チームでもないが、この日初めてプロとの対戦を経験した選手たちは、鹿児島野球界と自分たちのチーム、両方の確かな盛り上がりを実感したんじゃないだろうか。

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