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#幻の開会式まで残り【28日】#私がぶつかった壁とWillとMustの話

実は今週は、正直、色々と壁にぶつかり、もがき苦しんだ1週間だった。

今回のソーシャルアクションは、先日の記事にも書いた通り、数ヶ月前からの想いが結晶し、自分の好き(WILL)から始めたことだった。

しかし、次第にプロジェクトが大きくなって、多くの企業の有志メンバーの協力をいただいている分、絶対に成功させねば、というプレッシャーも大きくなってきていた。

気づくと、平日遅くや土日も打ち合わせを入れても、消化しきれないほど、やらねばいけないことや考えなくてはいけない(MUST)に忙殺されてて、正直、疲れが溜まってきていた。

そして、疲れがたまると、気持ちまで沈んでいく。

そして日々の講義やフェスの企画推進や下準備に追われている分、せっかく良い講義を準備してくれているのに、うまくPRにまで力が回せていない焦りだったり、せっかく手伝ってくれるというメンバーにもきちんと仕事を分配することができなかったりと、自分の中で自分がうまくプロジェクトを回せてない苛立ちで、自分自身が情けなくなっていた。

そんな中、今週はat HOME Fesを主宰した吉田さんとその運営メンバーと話をする機会があった。at HOME Fesとはコロナで自粛中の期間に、自主的な有志が実施した手作りの24時間テレビのことだ。私自身、ゴールテンウィーク中にこのYouTube番組を見て、自然にワクワクした気分になったことを覚えている。

というのも実は今回、もともと今回TMJP_DesignからTMJP_Schoolへと構想が広がっていたTMJP2020のプロジェクトだけれど、やはりプロジェクトのゴールとなる「一体感」を感じられる何かが必要だとずっと考えていた。この「一体感」という言葉は、数年前、電通時代の阿部広太郎くんが書いた「待っていいても、はじまらない。」という本の中に出てくる言葉だ。なぜかずっと、自分の中で「一体感をつくる」という言葉がずっと自分の中で引っかかっていた。コロナで自信を失っている日本に、今必要なのは一体感だと。

そして日本で一番一体感を感じられるはずのイベントであったオリンピックの開会式の日程を調べた。7月24日(金)祝日。だったらコロナでなくなってしまったこの幻の開会式に、みんなが一体感を感じられる何かを行うことができたら、最高じゃないか、とそう思いついた。そうした想いから、今回の企画の3つの柱として、TMJP_Fesというものを絶対にやりたいと思った。

だからこそ、今回自分の中でフェスというアイデアをやろうと思い立つきっかけとなった、吉田さんやAt Home Fesのメンバーに声をかけた。実際にこうして本人たちを前にプレゼンできることは本当に嬉しかった。そして自分が考えてきたアイデアを話す。24時間テレビを超える、7月24ー25日を通じて行う26時間テレビ。ある程度各時間ごとのコンテンツや後世のアイデアもまとめてきていた。ただ吉田さんやメンバーからは率直に「やろうとしてることは良いと思う。だけど、At Home Fesのときの緊急事態宣言の状況と、今では状況が違う。この夏の3連休に、そんなに家に籠もって長時間インターネットを見続けたい人はいないのではないか?」というシンプルだけど素直な問いを投げかけられた。

そう言われて、自分の中でどうしても無理をしていた自分に気づく。もともとは24時間番組を作れた人たちと一緒にやるんだから、せっかくやるならば、それを超える「もっともっと」長い番組をつくらなきゃという想いもあった。そして単に26時間という時間を埋めるだけなら、いろんな人に無理やり頼み込んでコンテンツを埋めてもらえば、できないことではない。ただし時間を埋めようと多分きっとさらに忙殺されるだろう。そして自分にも周りのスタッフにも無理をかけてただストイックなだけで行う、企画に何の意味があるだろう。

こうした仕事ではなく、誰もが有志で自主的に関わるソーシャルアクションだからこそ、ストイックなだけでは続かない。まさに下記のCMのように、「好きなことを、楽しみながら」という視点が大切なのだ。

こうした視点に気づかせてくれた、At Home Fesのメンバーには本当に感謝したい。

そしてそれから今週は日記に書くなどを通じて、改めて自分に無理に進めてきた企画のことや、これまでのプロジェクトについて棚卸しをした。そして、いろんなことに気づき、胸が熱くなった。

それは、これまでこの企画を応援し、支えてくれていた一人一人のメンバーの存在。SlackやFACEBOOKのやりとりを振り返って、泣きそうになった。そしてTMJP_Designチームでは、電通、フェズ、そして今やデジハリメンバーまで含めて、デザインの継承と発展で、多くの形になっていること。またTMJP_Schoolでは、様々な業界の忙しいプロフェッショナルたちに快く協力して、素晴らしい講義が開けていること。また明日以降に詳しく書くが、TMJP_CoachingやTMJP_Findなど、自主的かつ高いモチベーションで動いてくれているメンバーの存在と、新しい取り組みに踏み出せていること。

どうしても、こうした前例のないゼロから1をつくるアクションは、既存の大企業や既存の案件とと比べると、無駄が多く映る。そして再生回数や届けられているリーチ数も小さく見えてしまう 。だからこそ「そんな効率の悪いことやっても」とか「そんなに労力かけなくても」という声を受けることもある。しかし自分には「消費の現場を、知恵のシェアで応援する」、「安全な消費で、日本を元気にする」といった今回のミッションに賛同して協力してくれているひとりひとりの仲間たちがいる。それは数字で客観的な指標で見れば、ただのカウント1。しかしその裏には熱い想いを持った、人間が存在している。自分はやはりKPIよりも肌感覚、量よりも質、「主観的に」その想いを持った一人ひとりの存在を、誰よりも信じて感謝していきたい。

そして自分自身も改めて、自分のWILLに立ち返ろうと思った。数字や成功ややらなきゃいけないことMUSTに囚われるのではなく、自分やチームが一番やりたいと思うことを楽しみながらやろう、と。

自分はもともと、オリンピックの開会式が行われるはずだった7月24日20時のこの瞬間にみんなが一体感を感じられる何かを仕掛けたかった。安全な消費で、一体感を作りたかった。ということは26時間という長時間の番組というアイデアはただの手段やアイデアの一つにすぎない。もっと別の方法で、一体感を作れるやり方はあるはずだ。

だから今週自分は、既に30日を切ったタイミングではあるが、今フェスに向けて組み立てていた企画を、勇気を出して思い切って、もう一度白紙に戻そうと思った。ただし象徴的なタイミングである7月24日20時という、このタイムリミットはずらさない。だから、ゼロからアイデアを考える。

一度作っていた企画を捨てることは、怖いことだ。だけど、まっさらな白紙のキャンバスに向かう無限大の可能性に、新しいワクワクを感じる自分もいる。自分の中では今、またぼんやりとしたアイデアの断片も浮かんできつつある。ここから、この最高のメンバーで、一気に最高の企画にまとめていきたいと思う。さぁ一緒に、ここから一緒に。何が起こるかわからない、筋書きのない、ソーシャル・アクションプロジェクトを楽しもう。


幻の開会式まで残り28日、

いい意味で、ドキドキするタイムリミットが近づいてきた。

さぁ、奇跡は起こせるか。


ぜひ、応援よろしくお願いします。

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