急がず焦らず鮮やかに

夜の団欒の時間に
20歳の大学生の子(私と一歳差)が
「自分は皆さんたちみたいな
突出したものが何もないし
やりたい事もないし
何が自分に向いているのかすら
わからないから焦っている」という
悩みを話していた

思わず「わかる!」と反応してしまったのは
私もこの悩みから長年抜け出せずにいたから


それに対する先輩たち(年齢的に)の意見は
「そんなものわからなくて当然だよ」だった


ある人は
「自分なんか初めてやりたい事が見つかったのは29歳の時ですよ」
と自分の経験談を話してくれた
その人は自分の会社を持っている
そんな人でもやりたい事を見つけるのは
遅かったらしい
それを聞いた時にスタートダッシュを焦りすぎなくてもいいという事を学んだ
やりたい事や年齢が
フォーカスされがちな時代に
まんまとハマって長年焦りまくってきたが
人生は長い
いつ終わるかわからないけれど
人生100年時代といわれる現代で
その三分の一も生きていない
ひよっこのような19歳、20歳の若者が
焦る必要は微塵もないのではないかと感じた
何の解決にもならない
〝焦り〟という時間を過ごすくらいなら
その時間を目の前のやりたい事や好きな事に
使った方がよっぽどいい


「やりたい事なんていうのはやっているうちに見つかってくるよ」

これは全員一致で言ってくれた意見だった
自分の経験談を話してくれた人は
こうも言ってくれた

「何もないというけれど
何かあるというのは
組み合わせでそうなったりもする」と。

どういうことかというと
英語が中途半端にできる×中国語が中途半端にできるなら
中途半端ではあるけれど
一応どちらもできる状態になる
それにプログラミングが+されると
突出性があるかはわからないが
英語ができる×中国語ができる×プログラミングができるとなり
何かあるという状態が完成する

その理論を聞いた時
「そうか。
何もないと思うなら作ればいいのか」
そう思った
完璧な人間もいない代わりに
同じ人間も1人もいない
それならば自分の塗りたい色で描きたいように人生描いていこうと思った

これはエコビレッジと同じ事
焦る必要もないし何もないなら作ればいい
自給自足の環境と人生がリンクした瞬間だった




夜はキャンプファイヤーの火と数個のランプで過ごす
真っ暗な夜に少しの灯りの下語り合う時間が好き

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