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緊張しながらも自分で出来たことが嬉しい


1月31日、この日は支払いの日だった。

私は物凄く緊張していた、これまでの人生では責任重大なことを、出来るだけ避けて、母や元夫に依存してきたから、果たしてうまく出来るのだろうか?と自信がなく、熟睡出来なかった。

思えば結婚してからの私は、ゴミ出しも、光熱費や家賃等の支払いも、元夫にやってもらうのが当たり前と思って、全面的に任せていた、だからいざ自分でやろうとすると、全くわからない、凄く戸惑ってしまうのだ。

離婚して、やっと私はゴミ出しも支払いも自分で出来るようになってきた、でも今回の支払いは、私が自ら契約して借りたマンションの最初の家賃の振り込みだったので、尚更緊張していたのである。

支払いのついでに、市役所で住所変更の手続きもしておこうと思い、市役所内に銀行がある気がして、市役所に行った、確かに以前はあったはずの銀行は、市役所からは消えていた、だから住所変更の手続きだけする。

これが予想外に時間がかかり、待ち時間の長さにそれだけで疲れてしまう。

ようやく解放されて、今度は銀行へ向かう、駅前にあるので、いつもとは反対方向へ歩いた、やっと到着、心臓がドキドキしてきた。

ATMは一つだけ空いていたので、そこの前に立ち、振込先を書いたメモ用紙をバッグから取り出して、震える指で打ち込んでいく。

すると想定外の相手先の電話番号を打ち込むようにという画面が出てきた、それはメモしていなかった、私はパニック、もう一度仕切り直そうと、画面を取り消して一旦そのATMを離れた。

予備に持って来ていた、マンションの賃貸契約書を取り出して、電話番号を確認、もう一度、ATMの列に並ぶ、やっと空いたので、今度こそうまくいく!と自分を鼓舞して打ち込んでいく、電話番号も打ち込む、確認のボタンを押そうとした時、間違いに気づいた。

相手先の電話番号ではなく、自分の電話番号を打ち込むのだとやっとわかった!ヤバかった!気づいて良かった、そして金額を入金して、完了した、出来た!私でも振り込めた!

これで、1ヶ月は安泰で このマンションに住めることが確定した、前の家では家賃を支払えず、トラブルに巻き込まれ怖い思いをしたので、自分の力でここまで出来たことが、とても嬉しかった。

そして、前の家の分の光熱費と水道料金をコンビニで支払うことにした、直ぐコンビニが見つかり、ついでにパンと牛乳も買って行く。

これで全て終了、何て気分が良いんだろう!もう恐れることはない、私はここで堂々と生活して良いんだ!そう思うと最高に嬉しくなった。

いつもとは反対方向から帰ることにしたので、全く違う景色が新鮮だ、これからは駅前に行く時は、こっちの方向から行こうと思った、やはり自分に合う雰囲気というのはある。

私は初心を忘れないように、この日の自分で出来た感動を、次からの家賃振り込みの時に思い出すことにした。

こうして、私のペースで新しい生活に馴染んでいく、緊張することもある、落胆することもある、それでも自分で出来たことは、宝石のようにキラキラ輝く宝物になっていく。

幸せをありがとう♡


ここまで読んでくださって感謝します。


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