私が好きなスポーツ
私の父はスポーツが大好きで、よくテレビで色んなスポーツを観戦していた。
古い農家のしきたりは、世帯主である父が絶対的存在なので、テレビの主導権は父にある。
必然的に私は父の観るスポーツを観るしかなかった。
その影響で、大好きになったスポーツがある。
それが体操なのである。
昨夜まで開催されていた世界体操をテレビで熱く応援した。
娘は全くスポーツには興味は無い。
しかし、世界体操のプレゼンターとして、Hey! Say! JUMPの知念侑李さんが現地に行っておられて、演技を終えた選手達にインタビューされるので、観るしかない状況になる。
数年前から知念侑李さんが世界体操のプレゼンターをつとめておられて、娘も自然の流れで体操が好きになったようだ。
私はそれがとても嬉しい。
スポーツの中で唯一真剣に観戦してしまうのが体操なので、世界体操も是非観たいと思っていたからだ。
私はどうして体操が好きなのだろう?
自分をもっと深く知る為に、今回は体操に焦点を当てて記してみたいと思う。
先ず体操は、私にやれと言われても、絶対にできないスポーツだ、私は小学生の頃、鉄棒で前回りをする際に、どうしても頭を前に下げることが出来ず、先生が断念したという思い出がある。
私が鉄棒で唯一出来たのは逆上がりだけだ、これも休み時間や放課後、一人で何度も練習してやっと出来るようになった、それぐらい私は器械体操が苦手なのである。
そんな鉄棒を、体操の選手達は自由自在に回転して、大技を繰り出す、何て凄い人達なのか!!と感動してしまう。
次に、体操は 常に自分との戦いだ、そこに魅力を感じる。
一旦鉄棒の前に立った瞬間、選手はもう逃げられず、演技をすることだけに全力を注ぐしかない。
そして難易度の高い演技に果敢に挑み、会場を魅了していく。
でも成功するとは限らない、難易度が上がれば失敗のリスクも高まる、だから大事な場面で鉄棒から落下して、メダルを逃す選手も沢山いる、私はそこに人生を重ねて一喜一憂して観ている。
以前は日本を応援する余りに、失敗する選手にダメ出しをして、厳しくジャッジする私だった。
今の私は、選手一人一人の心情に寄り添うように、真剣に心を込めて応援するようになった。
体操の中でも、特に私が熱く応援するのが鉄棒だ。
競技は、鉄棒の他に床、鞍馬、跳馬、つり輪、平行棒がある。
何故私は鉄棒に惹かれるのだろう?
それはリスクが大きいからではないのだろうか?
危険が伴うのが、鉄棒がダントツだと私は勝手に思っている。
その分ダイナミックな演技は素晴らしく、ハラハラドキドキして、片時も目を離せない。
今年の世界体操でも、メダルが確実だと思われた場面で、鉄棒から落下して、得点が減点され、惜しくもメダルには届かなかった選手がいた。
私はその選手に自分を重ねている。
私も最近、金メダルを狙える位置まで上昇した気分だった。
その時の心情は、とても誇らしく大興奮していた、その一方でもしダメだったら?失敗したら?とネガティブな部分もしっかり感じていた、ほらほらまたまた私の悪い癖が出動している!と、我ながら小心者だと実感した。
そして結果は、見事に失敗だったのだ。
逃した金メダルは大きい、残念で悔しくていつまでも引きずりそうな惨めさを味わった。
そこへ追い討ちをかけるように、両親がやって来て、私の生き方を貶してくれたのだから、もうドン底まで落ち込んでも仕方ない。
でも昨日まで世界体操を観戦してみて、私は明らかに変化している自分を感じた。
もう日本の選手に強いプレッシャーをかけて応援することはない、ただただ自分の今を精一杯表現して楽しんで欲しい!と願うばかりだった。
そして体操の男子団体で、日本は金メダルを獲得した、娘と手を取り合って歓喜した。
私は団体戦が大好きなので、金メダルに至るまでの選手達の演技を全身全霊で応援して観ていた。
だからこそ、本当に金メダルが確定した瞬間は、最高に嬉しくて涙が出てきた。
まるで私まで、金メダルをいただけたような気分だった。
この時に出した私の波動は、確実に次の歓喜する場面を創っている、世界体操を観戦して本当に良かった。
知念侑李さんのインタビューは的確で、選手一人一人に寄り添い、ハッキリ分かりやすい質問を投げかけ、選手をリラックスさせてにこやかに答えられる雰囲気をつくっておられた。
娘はそこに感動して、益々知念侑李さんを尊敬して大好きになったようだ。
大好きなことは、間違いなく宇宙と繋がっている。
体操は私に人生を教えてくれる。
体操の選手達は私に希望を与えてくれる。
今の私はマンションの一室が舞台だ。
ここで私の精一杯の演技を披露する。
メダルなんて意識しない、ただ楽しむだけ。
本当の私で演じきれた時、最高の色のメダルが受け取れるのだろう。
みんなのフォトギャラリーから美しいコスモスのお花の画像を使わせていただきました。
素敵なフォトに感謝いたします。
ここまで読んでくださって感謝します。
幸せをありがとうございます✴️
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