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お金を奪われる恐怖を味わって見えて来たもの その2

昨日の続きを書く前に、今回は私の幼少期の体験を簡単にまとめておこうと思う。

このことから、私のお金に対する価値観は形成されていった訳なので、振り返る必要を感じている。

私は物心ついた頃から、非常に疑り深い性質だった。

そんな私に唯一の親友が出来た、Mちゃんは優しくて何でも私の言うことを受け入れてくれた。

ある日私の家でままごと遊びをしていた時、私はトイレに行った、そして戻って来ると、何か違和感を感じて、散らばったおもちゃを調べ始めた。

すると私のお気に入りのハンカチが数枚見当たらない、直ぐにMちゃんに尋ねた、Mちゃんは首を横に振り、知らないと言うばかり、でも確実に目が泳いでいる。

私は攻撃的になり、今なら許してあげるからハンカチを出してと言った、Mちゃんは観念して、自分のバッグからハンカチを出して、ごめんなさいと謝ったのだ。

でも約束したので、それ以上Mちゃんを責めることはできない、私は納得しないまま、Mちゃんを途中まで送って行った、あの時の私はMちゃんを失うことが怖くて、自分のモヤモヤした心は無視したけど、この出来事がきっかけで、絶対に自分の大切なものは、自分の責任で守らなければ、奪われる!と刷り込まれたのだと思う。

小学校の3、4年生の頃、私の最大の暗黒時代、私はある女の子から、執拗な虐めを受けていた、彼女は私の持ち物を全て奪ってしまう、筆箱の鉛筆も、消しゴムも失くなり、万引きに加担させられ、挙げ句はお金を持って来るように脅されていた。

私の脇腹にカッターナイフを突き付けて、お金を要求されるのだ、恐ろしくて堪らない!なので家に帰ってから、勉強机の鍵をかけている引き出しから、お年玉を取り出し、千円札をランドセルに忍ばせた。

これでもう許してもらえる、そう信じていた、その千円札を受け取った彼女は、ニヤニヤと邪悪な笑みを浮かべ、もっとたっぷりお金を持って来い!と更に私を脅したのだ。

当時の私は、お年玉はかなりの額を保有していた、母は自分で管理するようにと、お年玉には関与していなかった、なので、私は数万円を持ち出し、彼女に渡してしまったのだ。

これに味を占めた彼女は、私に親の財布からお金を盗み、持って来るように言ってきた。

私はその時、彼女に殺意を覚えた、それほどに私は母を大事に思っていたのだ、絶対に母を悲しませたくない!母のものを奪いたくない!と思った。

そして、私が虐められているのを見かねたクラスメイトのまあまあ権力のある女子たちが、助けてくれて、彼女は私に手出しできなくなった。

このことから、私は学んでいったのだ、お金を奪おうとしてくる奴らがいる、その奴らは一旦渡すと、エスカレートしてどんどん額を上げて要求してくる、つけ入られてはならない!と。

振り返って改めて、私は過酷な状況を自分なりに耐え抜き、ここまで生きてきたことを奇跡のように感じる。

とにかく、母に虐められている事実を知られたくなかった、苦労している母が悲しむこと、そして母にとって情けない娘であることが、どうしても自分で許せなかったのだ、私は既に小学生の頃から、自分が馬鹿で愚かで情けない存在だと思い込んでいたようだ。

私はその後も、元夫に大金を騙し盗られることになる、登場人物は変わっても、起こる出来事には共通点がある。

自分が大切にしているものを、奪おうとしてくる奴らが現れる、これを潜在意識に刷り込み、その現象を味わうループを繰り返していたのだ。

お金は奪われるものと、思い込んでいる私は、母から借りたお金を絶対に自分の命に代えても守り抜く!と誓っていた、そして必ず母に何倍にもして恩返しするつもりだった。


続きます。


幸せをありがとう♡


ここまで読んでくださって感謝します。

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