6.雲の上の世界
以前、書きましたが、
生まれる前の世界(雲の上の世界)は、すべてがテレパシーでした。
今回は、その時に感じていた世界を、表現してみたいと思います。
雲の上を、雲が通過するような、視界の悪い場所にいる私たち。
とても静かで、風を感じることもない。
温度もよくわからない。暑くも寒くもない。
ぼんやりとすべてが柔らかく、発光しているようにも見える。
同じような光の玉の仲間たちと過ごしている様子は、まるで幼稚園児たちが、床に座って、それぞれが積み木や絵本を読んで過ごしているかのよう。
ただ、すべてがテレパシーで伝わるので、話す楽しさはない。
人と自分の区別もあいまい。いるのはわかるけれど、たいして興味もない。一つの想念をみんなで共有している感じ。
イメージできるものは、すべて体験できる世界だった。
時間の概念がなく、果てしなく長い暇をもてあましていた。
私は、創造することで時間をつぶしていた。
そして気づく。
私が創造できるものは、私の想像を超えないことに。
例えば、おなかはすかないのだけれど、おいしいものを食べる体験がしてみたいとする。
自分の想像しうる”おいしいもの”をイメージし、体験するけれど、満たされない。おいしさが、自分の想像を超えないから、感動がない。
その時に、欠乏が、満足を生むことを知る。
欠落が、喜びを生むことを知る。
そして、思い出す。
自分が、ここで、生まれ変わる順番を待っていることを。
I love you.
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