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5.光の玉たち

「そこ」へやってきた私たちは、その後、「何か」をして、光の玉になりました。

何をしたのか、肝心の記憶が抜けるのが、私の特徴です。胡蝶クオリティ。

門のようなものを通った気もします。そんな気がする程度。

記憶を捏造したくないので、わからないことは、わからないまま書きますね。

そして、いわゆる「雲の上」のようなところで過ごします。

ここからは、完全にテレパシー世界のため、
自分の姿かたち、仲間の姿かたち、周りの世界は、感じるのみです。

「光の玉」と書きましたが、そのように感じたということ。
「雲の上」と書きましたが、そのように感じたということ。

雲の上みたいなぼんやりした空間に、霞(かすみ)のような靄(もや)が、かかっていて、遠くは見渡せません。

そこに綿菓子のような丸い存在がたくさんいるのです。
和紙越しのろうそくの灯のように、ぼんやりと発光しているので、「光の玉」と言いました。

ただ、丸が一つだったか、雪だるまみたいに二つだったか、あいまいです。

手足はありません。みんな同じ形。そういうのがたくさんいる世界。
時間の概念もありません。

永遠のように思える時間を、私たちはそこで過ごします。

I love you.

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