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『おくのほそ道』を詠む①
俳句は、ほとんど詠みません。
ですが、松尾芭蕉(江戸時代、三重生まれ)はやはり気になる。
古池や 蛙飛びこむ 水の音
これは、やはり凄いと思った!
何回詠んでも面白いし、芭蕉のユーモアが伝わってくる。
芭蕉のエッセンスを少しでも掴む為に『おくのほそ道』を詠んでいきます。
序文
月日は百代の過客にして、行きかふ年もまた旅人なり。
舟の上に生涯をうかべ、馬の口とらえて老いをむかふるものは、日々旅にして旅を栖とす。
古人も多く旅に死せるあり。
よもいづれの年よりか、片雲の風にさそはれて、漂泊の思ひやまず、海浜にさすらへ、去年の秋江上の破屋にくもの古巣をはらひて、やや年も暮れ、春立てる霞の空に白河の関こえんと、そぞろ神の物につきて心をくるはせ、道祖神のまねきにあひて、取るも手につかず。
ももひきの破れをつづり、笠の緒付けかえて、三里に灸すゆるより、松島の月まず心にかかりて、住める方は人に譲り、杉風が別墅に移るに、
草の戸も 住替る代ぞ ひなの家
面八句を庵の柱にかけ置く。
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日々の暮らしを旅と捉えるところが凄いです。
わたしが、二回目に就職したのが、旅行会社でした。
(わずか三ヶ月で辞めますが)
当時は、添乗員になって、色々な国に行けたらいいなという漠然とした想いがあっての就職でした。
本気ではなかったと思う。
本気でなかったのは、人生の深みを知らなかったからだ。
深く考える知性もなかった。
何もかもが当たり前だった。
中学生の時に、浜田省吾の『さよならゲーム』という歌を聴いて、旅に憧れましたが、軽い上辺だけでした。
まるで文化の檻に閉じ込められた鳥のようだった。
芭蕉の残した面八句、記憶を呼び覚ます鍵となったのだろうか、、。
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