見出し画像

釣り業界のリブランディング

こんにちは!ドリーム・アーツのデザイナーです。
生まれも育ちも現住所も沖縄の純沖縄産デザイナーです。
かれこれ約30年釣りをしてきましたが、最近釣り業界に対して感じることがあるので書いてみようかと思います。
これまでの記事とは少しテイストが違いますがよろしくお願いします。

釣り歴30年

スクリーンショット 2022-03-29 10.07.42


釣りってどんなイメージ?

まず始めに、みなさんは釣りに対してどのようなイメージを持っていますか?
おそらく以下のような感じのイメージを持っているのではないでしょうか?

・ダサい
・おっさん臭い
・おっさんの趣味
・魚臭い
・おっさん達が何かやってる
・餌がきもい
・何が面白いかわからない

大体こんなイメージかと思います。
「THE おじさんの趣味!」この一言に尽きます。
実際に釣りを趣味にしている私ですら同じイメージを持っています

最近思う。あれ?最近の釣り人ってなんかオシャレじゃね?

画像6

月に数回程度釣りに行くわたしですが、最近(と言ってもここ数年の話)釣り場で出会う釣り人がなんかオシャレになってるような。
そんな気がしてならないのです。
ちょっと気になって現在の釣り業界がどうなっているのかを調べてみました。

釣り人口の推移

釣り人口の推移を調べてみましたが、2006年から見事な右肩下がりの曲線を描いています。
この人口減少の要因は、ブーム時から支えていた人達の高齢化と趣味の多様化、そもそもの人口減少が原因と言われています。
このままではまずいと言うことで、各釣りメーカーが若者や女性を取り込もうと「おじさんの趣味からの脱却」に力を入れている印象があります。

釣り人口棒グラフ


DAIWAのリブランディング

さまざまな釣りメーカーが「おじさんの趣味からの脱却」に力を入れている訳ですが、その中でもDAIWAはロゴを刷新しアパレルにも手を入れそのイメージを大きく変化させています。

スクリーンショット 2022-04-15 12.27.12

2009年に「ダイワ精工」から「グローブライド株式会社」へ社名変更。同時にリブランディングし、アパレルブランドも立ち上げ。その時のブランディングは佐藤可士和氏が手掛けたそう。
ブランドマークは、「Innovative Vectors」をコンセプトとしてしており、DAIWAの「D」をモチーフに、「挑戦」「独創」「革新」を表し、フィッシングの歓びを世界中に広げるためにDAIWAが進むべき方向性を象徴しているのだそう。
またブランドロゴは、直線的・規則的にデザインされたタイプフェイスで、ジャパンクオリティの精密な技術力と、世界のフィッシングをリードする先進性を表現。フィッシングの感動を、誰もがより気軽に楽しめる時代へ。広がっていく未来への、DAIWAの意志を込めたマークとロゴとなっているのだそうです。

画像6

同時にアパレルブランドも展開しています。
当初はフィッシングアパレルで得たノウハウを活かした機能性の高いウェアを展開してきたそうなのですが、モード系ブランドのヨウジヤマモト社で経験を積んだ齊藤亮太氏がデザイナーに就任しモード路線も展開しています。

画像7


ドリーム・アーツのブランドロゴ

ドリーム・アーツも2019年10月にサービスのブランドロゴを刷新しました。

画像8

これまでは、各サービスが生まれるたびに、その世界観を元にした独自のロゴデザインを使用していました。
しかし、多くの企業に各サービスを併用してご利用いただく機会が多いことや、組織に“協創”を生み出すという共通理念を全サービスが持っていることから、統一性のあるロゴデザインにしました。

ロゴの六角形は“ハニカム構造”をモチーフにしています。ハニカム構造とは、蜂の巣のように正六角形が隙間なく並んでいる構造のことで、自然界で最も安定した空間構造であり、軽くて耐久性が高いという特徴を持っています。ドリーム・アーツは、お客さまに寄り添い、協創を通じて安定した組織の基盤づくりをスムーズに提供する存在でありたいという想いから、このハニカム構造のデザインを取り入れています。

さらに各サービスが、誠実かつフレンドリーで古くから時代を超えて人間の相棒として親しまれている犬のような存在になってほしいという想いから、「INSUITE」と「SmartDB」の六角形の中には、犬をモチーフにしたドリーム・アーツのマスコットキャラクター「POPY(ポピー)」と「Cello(チェロ)」が描かれています。

「Shopらん」のロゴには蘭の花が鈴生るようなイメージを描いています。チェーンストアが抱える店舗と本部のコミュニケーション課題を走る(RUN)ようにすばやく解決し、蘭の花のようにチェーンストアのお店が連なって店舗の価値が広がっていくことを願い描かれています。


まとめ

画像8

つい数年前までは見なかった光景でなのですが、若い女性が釣具店でウロウロする姿も見かけるようになりました。徐々に若年層や女性に広がっているのかと思います。

この調子で魚釣りがもっと多くの人達に楽しんでもらえるようになると良いですね!

出典
釣り人口、釣り市場2019年までの推移|2020年調べ
佐藤可士和が語る、釣り具ブランドが「アパレル」をはじめた理由