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「親なきあと」は「親亡きあと」ではないんです 親あるうちに出来ることを常に考えています

 娘の【親なきあと】を本気で見据えるようになって今年で5年ほどになろうとしています。最初に準備を始めなくちゃと思い始めたのは娘が高校を卒業するころでした。


 娘が自立できるように福祉支援を整備したいと思うと、はじめは当たり前のように『親御さんは病気なの?』『ご兄弟はいないの?』と聞かれたりしました。生きているうちは私たち親や兄弟が世話をするのが当たり前、と社会的にも認識されがちでした。

 最近は専門職にも行政にも、そして社会の方々の中にも、ひとりひとりの【個】【本人の自立】に目を向けてくださる方が増えたように思います。

 やっと、成人障害者のことを親や家族が見て当然!という社会的価値観と、それほど闘わなくてもよくなってきたのかもしれません。それはとってもありがたいことです。
 私たち親がいなくなっても娘が困らない生活を。と、諦めずに発信し続けてきてよかったな…と思います。



 【親なきあと】【親亡きあと】ではありません。

 日本人の平均寿命は80歳代ですが、その年齢まで親が子の世話ができる状態で生きていられるとは限りません。

 『準備が早すぎへん?』と言われた方もありました。でも、何かが起きたその時はその何かできっと慌てふためいているはず。何かあってからでは遅くて、日頃から準備が必要なんです。
 
 24時間、何らかの見守りと支援が必要な娘の生活は、家族が倒れたら途端に破綻します。ご飯もトイレも入浴も通所も睡眠も、全部です。

 家族が倒れたときに、娘が突然嵐に巻き込まれるのは可哀想です。せめて娘の最低限の生活だけは慌てずとも普通に送れるように準備しておいてやりたい。


 そして私は、支援者さんの手をお借りすることでしっかり自立した娘と共に、笑顔で暮らす老後を夢見ています。


 私は、一生娘の世話をする人ではなくて、たとえ私の身体が不自由になっても、少々認知症になっても(とんでもなく認知症になったら周りの人が困らないようにしてくれたらいいのですけど^^;)娘をいつでも抱きしめ、愛し寄り添い安心させ、一緒に楽しいことをして笑い合う家族でありたいと思っています。


 儚い夢かもしれませんが、、、皆様のお力を得てそんな日が来たら…と願ってやみません。


 これからも、娘をどうぞよろしくお願いいたします。


 

※『なっちゃん通信 Vol.13 なっちゃんと支援者さんを繋ぐPaper』(2021年6月号より一部抜粋・編集 文責:なつまま)



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 最後までお読みいただきありがとうございました。

 地域の保健室をしながらフリーランスとしてお仕事をしている笑顔大好きなつままが、重度障害であるアンジェルマン症候群の愛し娘とのキラキラ豊かな生活と、医療や福祉について思うこと、日々の小さな感動などを綴っております。

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