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アンジェルマンの彼女が天使で悪魔なワケ

 そうか。
 私たちが何年経っても、十分すぎるほど理解して慣れても、それでも何かと大変なのは、↓だからだよって納得しちゃった記事。

 いわゆる発達検査というものを行うと、娘は発達年齢という数値的なものでいうところの2歳の壁をまず越えられません。
 もちろん、我々家族が接していると、理解力や空気を読む力も十分あると思うし、言いたいことは身振りなどで伝えてくるし、私たち家族とのコミュニケーションに不便は感じないので、確かに喋れはしないけれども2歳ってことはないだろう、4、5歳くらいって思いたい。みたいな感情ではあります。

 でも、検査ってよくできたもので、まぁ確かに、2歳っちゃあ2歳。

1、2歳は、人のいうことにnoと言えて、自分で自分のことを決めて、自由を愛し、忖度せずに主張できる、唯一の時期でもある。
空気をよんだり、人に無理に合わせたり、しなくていい、貴重な時。

 あ、なるほど。

公共の場で、一番手を焼くのが1、2歳なんじゃないかと思っている。ベビーカー乗りたくないし、歩きたいし、声は調節できないし、泣きたいときにはなくし、遊びたいときには遊ぶ。あやしてくれる人に愛想笑いはしない。寝たいときに寝る。

 これも、なるほど。

 そしてその貴重で素直で可愛い!?時期が20年続いています^^;

 親ばか全開で言いますが、本当に可愛いのです。
 お目目をキラキラさせて真っ直ぐにやってきてハグを要求し、素直に愛情表現をしてくれて自分の頭を撫ででといいます。
 欲しいものを持ってきて、して欲しいことのある場所に手を引いて連れて行って、時間も空間も関係なく欲求を伝えてきます。

 でも、思いがなかなか伝わらないと大きな声を発し、つねったり叩いたり、もの凄い力で手を引いたり髪を引っ張ったりします。今ここでできないことだらけなのです、人間の社会って。

 はい。
 ご想像の通り、これが公共の場で行われるといろいろと大変な感じになります。一見さんであるところの公共の場で出会う人たちにいちいち説明する機会もなく、理解を求めることはすっかり諦めて、ひたすら歓迎されない行動を繰り返しつつ有意語を発することのない娘にずーっと話しかけ続ける母たち😓

 なので私たち親は公共の場に娘と一緒に出ることが苦手だし、外食に出かけることもできれば避けたい事項です。

 それでも、2歳ちゃんとちょっと違うな、と思うのは、【◯◯だからちょっと待ってて】【あと少し待っていれば◯◯できるからね】がちょっぴり理解出来ること。そして上手にそこから気を逸らすことができれば少しなら待てること。
 これは多分、何百回何千回と繰り返された【待ってて】の後に【待っていれば思いが叶った】がやってくると彼女がちょっぴり学習してくれたためかもしれません。(そこは2歳じゃなくて時を重ねた22歳)

 20年もこんな生活ですから、娘が2歳くらいの発達段階であることは家の中ではそれほど大きな問題ではないのです。つまりは社会的な困りごと。

この大事な時を、もっと具体的に回りに分かってもらえたら、親たちはとても気が楽だろうなと思うし、子に無理をさせなくてすむんだろうなと思う。

「子ども」というひとくくりのなかにも、赤ちゃんから、数ヵ月ごとにいろんな段階があって、さらに個性があることを分かってもらえたら。

 ほんとにそう。
 本人の個性も大きい要素だから『自分の子はこうじゃなかった』『育て方の問題』とか言われてしまうのも辛いですよね。

 そして、そういう発達段階の無垢で天使で👼悪魔な👿成人もいて、そりゃあキュートだけれども、珍しいからかなかなか理解されないことが大変、みたいなことをわかってもらえたら嬉しいなぁと…。

 なので、これを書きました(^_^)

 私たち家族もですが、何より娘が誤解されず社会の中で正しく理解されて温かな支援を受けられると嬉しいな、と祈りを込めて。

笑顔が増えるための活動をしています。 いただいたサポートは、稀少疾患であるアンジェルマン症候群の啓蒙活動、赤ちゃんから高齢者まで住み慣れた地域で1人でも多くの方が笑顔になるための地域活動の資金として大切に使わせていただきます(^^)