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笑顔を護る 新緑萌える5月、今だから感じられること。

 巣篭もり生活も世間的にはそろそろ終わろうかという時期ですが、障害福祉の世界では『日中一時支援』とか『ショートステイ』とかいった地域生活をしている外来者による施設内支援事業は、施設独自の判断で今でも自粛です。何なら緊急事態宣言以前から、施設側が勝手に既に3ヶ月自粛です💧

 いや、その頑固さたるやすごいです。『社会福祉法人なのですから基本的に開けてくださいね』『地域に住まう障害者たちには介護者の病気など緊急事態もあるのですから、利用者側の利用自粛はともかく、必要時はちゃんと受け入れてくださいね』と、市や県から行政指導が入った施設でさえも勝手に予防的自粛を継続しています。気合い入ってます。(何の気合い💧)

 我が家ももちろん、そういうクラスターが発生する危険の高い大きな施設のお世話になるということについては【自主的に自粛】で出来るだけ普段はなっちと家で過ごすようにしています。

 ですが、お盆の予約(その頃感染の拡大がどうなっているかはわからないけれども、お盆の時期のショートステイの予約)だけ念のためにお願いしておこうと電話をしたら『受け入れを始めるかどうかまだ決まっていませんので』とお断りの憂き目に遭いました。

 8月の話ですけど💦決まっていませんってアナタ。【行政的には原則受け入れると決まっている】んですけど💦

 病院や高齢者施設は感染者が出ない限りほぼ閉めていませんのにね。

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 これを見ると、原則サービスの提供は継続してくださいときっちり書かれていますが、少なくとも東播磨地区の社会福祉法人が運営している施設で日中一時支援やショートステイを受け入れている施設を私は知りません。

 ま、この問題については今現状コロナ禍でどうこう言っても今すぐにはきっと何も変わらないでしょう。

 こういう社会福祉法人が運営する大きな入所施設の場合、まず入所者さんを感染の危険から守るという大義のために外来者は断るしかないのだろうと察しはつきます。

 しかし、だとするならば、我々のように地域で生活している障害者の家族がコロナやインフルエンザに感染したとか体調を崩したなどのっぴきならない状況に陥った場合のショートステイなど社会資源については、クラスター発生の危険のある巨大入所施設の間借りなどではなく、全く別の形で担保できるよう整うといいのになぁと淡い希望を抱き、今後も根気強く訴え続けないといけないなぁ、と思います。

 ちなみに、東京都杉並区では、そういう一時的受け入れのための施設整備をし、予算化されたというニュースが聞こえてきています。これよ、これ!こういうのがあるといいのにね!と思います。

https://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyo/list/202005/CK2020051502000127.html

・・・

 と、愚痴めいたことを書いてしまいましたが、実はここまでは単なる前置き。

 という福祉の理由も相まって我が家の週末は3月以降ずっと【季節を感じるお散歩月間】です。

 4月は花々や土筆、桜を愛でるお散歩でした。

 5月は新緑を感じるお散歩となりました。5月も後半になると、苗代が青々としてきて田んぼに水が入り営農の皆さん方が一生懸命田植えの準備をしていらっしゃる様子を眺めながら、ひたすら夫と娘と3人でお散歩です。

 今年は特に、巣篭もり生活の中でこそ愛おしく感じられる自然の営みの一つ一つを、大切に大切に体感したいという思いも強かったので、普段よりも多くの自然の息吹に気づけた春〜初夏だったように思います。

 新緑の頃の草の香りってこんなに清々しかったっけ。

 緑ってこんなに明るくて濃くて眩しかったっけ、って。

 週末ごとに姿を変える自然。そのかけがえのない体験を家族で分かち合えることを幸せに感じ、私たちも、そしてウイルスさえも、自然の営みの一つであることを感じ、毎週末てくてく歩いてきました。


 福祉の整備が現状こういう困った状態であることも、コロナがなかったら本気で考えなかったかもしれませんし、逆に、我々を取り巻いてくださっているあたたかな方々の誠意のようなものも見過ごしてしまっていたかもしれません。困った状況に陥った時にこそ、本来の人としてのお気持ちも見えます。それはきっと私自身のありようもそうであるはずです。

 だから、この春、いろいろな問題点が浮き彫りになって、人が人の中で生きていくことについて、人たらん生き様の本質を本気で考えるきっかけになったように思います。

 清々しい新緑の香りに包まれながら、今しか感じられない気持ちに丁寧に向き合っていく時期だったのかなぁ、と思うことにしました。

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 そして【この笑顔を護ること】。

 やはり、そこに立ち戻ります。

笑顔が増えるための活動をしています。 いただいたサポートは、稀少疾患であるアンジェルマン症候群の啓蒙活動、赤ちゃんから高齢者まで住み慣れた地域で1人でも多くの方が笑顔になるための地域活動の資金として大切に使わせていただきます(^^)