見出し画像

「小児ST向け社内勉強会をオープンにしました!

いきなりですが皆さんの働く先で「ST向けの勉強会」や「研修」はありますか?

きっとあるという方も多いですが、SNSを見ていると

「相談できる先輩がいません」
「説明ではSTがいると言っていたのにやめちゃってました」
「いますが月1回しか来ない外部の方でした」
「私、1人職場なんです….」

ただ、今の時代はちょっと恵まれています。
オンラインでの研修が増えたことで様々な「知識」を得るチャンスは圧倒的に増えました。

そんな情報盛りだくさんな世界の中でちょっと僕のエピソードを紹介します。

とりあえず参加しまくったオンライン研修・講演会

臨床1年目の時は「とりあえず臨床で使えそう!」と思ったオンライン研修にはとりあえず参加!みたいに言い方は悪いですが、アホみたいにお金を使っていました笑(月2万とか)

とりあえず何が必要かもわからなかったこともあったけど、あの時色々な研修に参加していろんな「知識」に触れることができたことはとても良かったと思います。

少しずつ違和感を感じはじめた

最初に言っておくと参加したオンライン研修・講演会はどれも素晴らしかったし今の言語聴覚士としての僕を作っている源です。研修って参加した人全員にわかるように落とし込んでいるので「知識・理論」として話すことが一般的になりやすい傾向があります。僕自身も研修講師などをやっているのでここについては共感しています。

ただ、その時に僕は「臨床現場」と「研修・講演会」のギャップをとても感じていました。

最初のうちは「そうなんだ!なるほど!」と思って参加しとても楽しかった。
でも臨床を続けていくとだんだんとこんなことを感じるようになった。

「確かに評価でここまで掘り下げる必要があるけど、実際の現場では難しいよな?だって検査スケール施設にないから」

「保護者への声掛けが大切なのはわかったけど、実際にどうやってすればいいの?」

「確かにここまでできたら理想的だけど時間的に無理なんだよな」

講師をする先生たちは研究されている先生・大学の教員・教授などとても知識が豊富で本当に学びある機会を頂けていたけど、まだまだ新人の僕が臨床に活かすには難しかった。

そんな感じで、2年目になる頃にはオンライン研修に参加することは多くて月1回ぐらいになり、1/10ぐらいになりました。その代わり、今の自分にできる、現場でできる最大限はなんだろうと目の前の分からないことを書籍や論文で調べたり実際に仮説を立てて検証したり、本当に分からない時にはオンラインで繋がった先輩STさんたちに質問しながら臨床を進めました。


成長のカギは現場にしか眠っていない

・オンライン研修・講演会を受けまくった1年間
・今の自分が現場でできることを探し自分なりに試行錯誤した1年間

どちらが「今の自分」のためになっているかと聞かれたら1秒で即答できます。

「現場でできることを探し自分なりに試行錯誤した1年間」

こんなことをいうと偉い先生たちの反感を買うかもしれませんが、研修や講習会には今のあなたが抱いている疑問やそれに対する答えは眠っていない場合がほとんどです。

成長のきっかけは「あなたの働いている現場」にしか眠っていない。

講習会や勉強会に参加するときは「いつか」という基準で参加することは個人的にオススメしません。
あくまで「今、明日の臨床で活かせる」を基準に講習会や勉強会に参加することを意識してみることがオススメです。お金の節約にもなります!


大切なことは「答え」ではなく、答えについて考える時間

臨床経験でいうとまだまだ新人の僕ですが1つこれだけは言えます。
「聞く」時間より「考える」時間が100倍大切です。

自分なりに考え、実際にやってみて上手く行ったことだけが

あなたにとっての答えです」

どんな時でも「私なら」「うちの施設なら」を頭につけて考えてみてください。
そうすることであなた自身が考えるきっかけになるから。



「私、もっと勉強したいです」

僕の働いている施設には現在、言語聴覚士が4名在籍しています。
今年の4月から新しい新人STさんがチームに加わりました。


ある日、新人STさんと話していると

新卒STさんからこんな一言が!

「私、もっと勉強したいです」

「じゃあ、〇〇先生用の勉強会をスタートしよう!」

新卒STが僕に伝えてくれたこの一言から社内勉強会が始まりました。

社会人としても新人で日々わからないことだらけで大変な毎日を過ごしていると思います。

そんな中で上司に「勉強したいです」と言えることは本当に尊敬しています。

だからこそ、そんな思いにできる範囲、施設としてもSTとしても答えていきたいと思いました。


新卒小児STの社内勉強会について


最初は「座学ベース」からスタートしようと思いました。
ですが、すぐにやめた。
理由は研修を受けていた過去の自分を思い出したから。
もっと現場に近い、もっと楽しい、もっと取り組める勉強会を!

そんな思いで社内勉強会をスタートしました。

お菓子を食べながらコーヒーを飲んで「考える時間、自分の考えを発表する時間、周りの意見を吸収する時間」など結構楽しく勉強会を進めています。


社内勉強会をオープンにした理由

6月のオープン勉強会のテーマ

ぶっちゃけると社内勉強会をオープンにするメリットは全くない笑

シンプルに社内ノウハウを公開するわけだから、上手く活かせば転用して利益を上げることも不可能ではない。

でもオンラインで参加できるようにしたのは
「次の世代に繋ぐため」「小児STを守るため」という思いがあったから。


まだまだ僕も若い部類に入るけど「普通の社会人」としては後輩育成を任される年齢になっています。組織としても事業運営や管理に関わっているし、施設の言語聴覚士の中ではトップになっていて、今最もコミットしているのは人材育成。

小児STの現状はお世辞にも「育成」が上手くいっているとは言えない。

これは色々なSTさんが理由を言っているので詳しくはここでは書かないけど、新卒STが1人職場や教育・育成体制がない組織で働いていることは小児領域では普通と言っても過言ではないのが現状。


1人職場や教育・育成体制がない組織に入ったSTが悪いのか?
職場に教育・育成体制がない組織が悪いのか?

どっちが悪い・悪くないの水掛け論になりやすい問題だけど結局、変わらなければいけない本質的問題や現状は変わらない。

だから1つの解決策として「小児ST向け社内勉強会」をオープンにして誰でも参加できるオンラインで開催することを決めた。

誰もやらないから僕もやらないではこの小児領域の世界は何も変わらないから


「もう少し小児STとして頑張ってみよう!」
「私にもできるかも!」

勉強会を通してこんなちょっとでも希望や期待が持てるように。

あと、いつか勉強会に参加したSTさんと一緒に働けたら嬉しいから笑
(事業拡大したら僕たちと一緒に働いてくれると嬉しいです笑)

小児ST向け勉強会について

新卒小児ST向けの社内勉強会のテーマは3つ

・明日からの臨床に活かせるテーマを!
・あなたの考えを伝えよう!
・あなたなりの答えを見つけよう!

先に言うと勉強の主役はファシリテーターの僕じゃない!

あなた自身が主役だし、あなたのためになることを考えてほしい。
それを明日からの臨床に生かしてほしい。

僕の人生の主役は僕
あなたの人生の主役はあなた!

勉強会では僕自身や施設として歩んできた道や考え方を1つの道としてお伝えます。


「人間は考える葦である」

これはフランスの哲学者パスカルの言葉で人間は弱い存在だが、頭を使って考えることができる。考える事こそ人間に与えられた偉大な力であると言う意味が込められている。

僕は結構、この言葉が好きで、STって考える葦の仕事だと思う

開催する勉強会では他の研修や講習会より「自分で考えること」を大切にしている。
自分で考えることをやめなければ、続けていけばきっと良い方に人生が転がっていくはずだから。
どんな職場でも考えることで少しでも光が見える可能性がきっとあるから。


僕ら言語聴覚士は自分自身で考える力を付けていくしか「成長」できない


ちょっと興味のある人はまずは動画を


小児ST向け勉強会は「小児臨床1〜3年目」を対象としている。
ST学生にも勉強になると思う

初回の勉強会は終了したけど「見逃し配信」を実施しているので「ちょっとでも興味のある人」はぜひみてほしい。

普通の研修・講習会と違う雰囲気なのがわかると思う!
臨床現場が見える内容構成になっているよ。


第1回「保護者とのファーストコンタクト!初回相談・アセスメントについて」


第1回「資料PDF」


第1回のまとめ記事はこちら


第2回目は6月29日に開催予定です。



以下のPeatixより申し込みが可能になっています。
動画や事例ベースで進めるので興味のあるSTさん待ってます😄





















この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?