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DREAM SALVAGE

回転する起き上がり小法師
空洞の体内で全ての感覚が無く、目を瞑っている間の思考のみが残る。
揃えるつもりのないルービックキューブのように無作為に部屋の中を転げ回る。

部屋の後に硝子戸の棚が並び、その一室は私の場所。
まるで初めて見るガラクタのような愛着の無いものばかりが散らばっており、端に寄せるなどして申し訳程度に整理をした。
かなりの量の硬貨が見つかった。明日からはもうここには来ない。

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