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生まれた後早くからスキンケアをした方がアレルギーになりにくいのでしょうか?

新生児期から全身に保湿剤を塗ることで、アトピー性皮膚炎の発症率を30-50%程度あげることが報告されています。


ただし、全ての子どもに有効なわけでは無く、

生まれつき肌が乾燥しやすい体質の子どもには効果が期待できそうです。


また、

湿疹やアトピー性皮膚炎がある子どもの方が、ない子どもに比べて、食物アレルギー、ぜん息、アレルギー性鼻炎といった他のアレルギー疾患を発症する確率が高いことが知られています。

これには湿疹などでバリア機能が低下した皮膚から環境中のアレルゲン(食物やチリダニなど)が体の中に入り、IgE抗体を作り出す仕組み(経皮感作)が関わっていることが考えられます。


そのため、

湿疹やアトピー性皮膚炎がある場合には、皮膚を清潔に保って保湿ケアを行うとともに、早めに湿疹に対する治療を開始して症状をしっかりコントロールしましょう。



<参考資料>

小児のアレルギー疾患保健指導の手引き

https://allergyportal.jp/wp/wp-content/themes/allergyportal/assets/pdf/tebiki-1_1.pdf



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