またね、ありがとうね、だいすきだよ【産休・育休終了を前に】

気がつけば3月31日だった。

 2月1日の保育園合格の電話から、あっという間に時が過ぎ、明日から我が愛娘・ローラはピカピカの保育園児になる。

親のわたしはというと、保育園入園とともに自動的に確定した復職に怯えつつも、1週間後に差し迫る結婚式に向けて、会場へと必要な備品を搬入し終えたところだ。

本来であれば何かしらの感情に浸るべき場面ではあると思う。

が、いかんせん目の前に山積みのタスクがある場合、わたしという人間はそのタスク処理に頭がいっぱいになるようで、想定以上にドライな気持ちである。

入園式をして結婚式をして、勤務地も部署も変わる先へと復職。
たった30日の間に3回もビッグイベントがあるのだ。

どれも大切だからこそ、成功させたい。
そのためには、当日までの必要な行動や考えはある程度「タスク」として消化するのがベストだと個人的には思う。
（これはあくまでわたしの考えだ）

産休・育休で得られたものは？

さて、目の前のことでいっぱいいっぱいとは言えど、将来の自分のためにも振り返りは必要である。
せっかくなので産休・育休で得られたものをまとめようと思う。

ローラ爆誕

これがあったからこその産休・育休である。
とんでもない難産であったものの、生まれてから今まですくすくと成長を遂げているのではなまる💮だ。

よく「あの小さかった頃のかわいい◯◯にはもう会えないのか」という呟きをSNSで見るのだが、ローラさんは日々可愛さも増している為、毎日「今日もかわいいね？！」となっている。

みてねに上がっている、生まれたての（とくに1歳を迎えるまで）ぶりぶりむちむちのお肉がついたローラはとてもかわいい。

けれど、いまの走り回って足に筋肉がつき、宇宙語で久本雅美ばりに話し、時折「ポッチャマ」「のむ！」と単語を話すローラも同じぐらいかわいいのだ。

地獄の誘発分娩3日間オールナイトは忘れられないが、それでも生んでよかったと思う。

視野が広くなった

これはさまざまな意味で。

我がラブリー・ローラは、日に日に体力をつけ、家の中でも外でも走り回る。
家の中にいさせると、終日「ぷーしゃん→ポッチャマ→ぱんまん→ぴんぐー」のルーチンになってしまうため、ハーネスをつけて外に遊びに出かけていた。

ハーネスをつけて、外に出ればローラの視界は一気に開ける。

空を見上げる。
「ぶーん！」と空に向かって指さし飛行機を捉える。
「ばいばい」と大きな声で空に向かって手を振る。
わたしも同じように「ばいばい」と空に向かって手を振る。

ふとした瞬間に、上空を飛ぶ飛行機に気づくことはあっても、飛行機に向かって毎度手は振らなかった。

日々のローラの動きの中で、新しい発見があると思う。
それは視野が広くなったといえるのではないかと思う。

社会とのつながりは、動けば作れると知った

さて、よく育休期間中「産後うつ」だとか「孤独感に襲われる」だとかの話しはきくが、幸いなことにわたしはそれらの状況には陥らなかった。
（いろいろなことに対してブチ切れることは度々あったが）

それは、育児をしながらインターネット内外でさまざまな人たちと出会ったからである。

同じように妊娠期間を経て、子を出産し、ゼロベースで育てるママ、
自分や家族の将来のために副業をがんばる仲間、
毎日通って座敷わらしと化していたのにもかかわらず暖かく迎えてくれた支援センターの職員さん。

【社会人】としての枠組みから外れ、【１児の母親】というカテゴリに居ながらも、これだけの縁が１年半でできたのは、とてもおおきなことだと思う。

社会との繋がりは、自分が動けば会社に属さなくても作れるということを、身を持って知ることが出来た。

ただ、そのつながりがわたしにとって「育休中に得られたもの」として良い方向に昇華できているのは、間違いなく出会った人たちの人柄の良さと、運の良さだ。

誰もが動けば同じように「良い結果」になるとは限らない。

わたしは本当に、人に恵まれたと思う。
産休・育休中に関わってくれた人たちに感謝である。ありがとうございました！

4月、春。新しい季節へ

さて、明日からは4月である。

入園式から結婚式までのこの一週間は気を引き締めていかねばならない。

愛らしいもちもちの、大好きな大好きな娘。
たった１歳半で社会に出してしまって申し訳ない…と思う反面、わたし以外と過ごす時間で、更に彼女の視野は広がるだろうと思っている。

１年半撮りためた写真や思い出や経験はなくならない。

むちむちの赤ちゃんが、立ち上がり言葉を喋って、姿カタチを変えても、わたしにとっては毎日可愛いを更新しつづける、最高にかわいいお姫様だ。

カーチャンもたくさんがんばるからさ、たくさんいろんな世界を見てこうね。
何回でもほっぺをもちもちしようね。
たくさん泣いていいけど、カーチャンの髪の毛を引っ張って食べるのと、顔面を蹴るのはやめてくれな。

これからもずっと大好きだから、安心して外の世界へあんよしよう。
手をつなぐより、走り回りたいのは知ってるけど、一緒に足並みをそろえて、空を見よう。　

今日もこれからもだいすきだよ。