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1月28日、誕生日にコロナになった

「お母さん、命を懸けて生んでくれてありがとう」をしみじみ感じながら、わが最愛の夫と娘に祝われるはずの2023年1月28日。
わたしは一人ベッドの上にいた。

扉の向こうの「きゃっきゃ」「あーきゃ」と、どっちが赤子かわからない親子のやりとりを聞きながら、東京都から届いた【東京都陽性者登録センター 登録完了のお知らせ】の文字を見る。


やっちまったわ。マジで。

幸いなことに喉の痛みと、それ起因の咳が少々出るくらいで、平熱から熱は上がることはなかった。打てる限りのワクチンをしっかり打っておいてよかったと、過去の自分に感謝をする。
しかし「親子三人で過ごす初めてのわたしの誕生日」を、自らの手で壊してしまったことには少々気が引けた。

夫ことプリンセスは、わたしの誕生日を良き日にしようと様々な場面で暗躍してくれていたようで、「コロナになった」と言ったら少しだけさみしそうな顔をした。
「りんちゃんがしてくれたみたいに、俺もこっそり飾り付けするつもりだったのになあ」と言われたときはさすがのわたしも心が傷んだ。プリンセス、ごめんね。


それでも扉一枚隔てて一生懸命お祝いをしてくれた。


タカノのケーキを予約してくれて、プレゼントをくれた。
「物欲が死んだ、自分のために買いたいものが思いつかない」と嘆くわたしに精一杯考えて使ったことのない香水と、一日ホテル宿泊券(手作り)と、愛情たっぷりのお手紙をくれた。

本当に心が清くてビックリする。わたしがさこんな素敵な夫と結婚できたのは本当に人生のバグだと思う。

バグってくれてありがとう人生。
そしてこんな素敵なプリンセスを育ててくれてありがとうございます、お義母様。



濃厚接触者となってしまったプリンセスは、わたしのかわりに24 時間ローラと同じ部屋で過ごしている。
仕事の道具を週末に持ち帰ってきていたため、仕事も同じ部屋でしている。偉すぎる。

負担を大きくかけてしまい申し訳ないと思っているが、もう少しだけ頑張ってもらおうと思う。


熱はない。隣に夫と娘がいて最悪なにかあったら駆けつけることはできる。
けどコロナ陰性になるまでは、ひとり部屋で隔離生活をしなくてはいけない。

ひとり時間があるいま、どんどんとやりたいことを片付けていく。この自由な時間を殺すも活かすもわたし次第。
しっかりコロナもなおして、楽しいことができるように、ひとつひとつ頑張っていこう。




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