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2021年は年女の小芝風花さんが着実に、確実に前進する一年に

1997年4月16日生まれの小芝風花さんは、2021年の干支である丑年生まれの年女である。

所属するオスカープロモーション恒例の『晴れ着撮影会』で、2021年の意気込みを次のように語っている。

ゆっくりの小幅かもしれないんですけど、着実に⼀歩ずつ、と思っています。これまでもゆっくりとした小幅で歩んできたのが結構繋がってきていて、もう⼀回この子とお仕事をしたいって、同じ監督さんと⼆度三度ご⼀緒させていただける機会が、少しずつですが増えてきて、この10年間ゆっくりだったけど、確実にちょっとずつは成⻑しているのかなって実感する部分があったので、年⼥ですけど、⽜みたいにゆっくりなペースかもしれないですけど、自分のペースで今まで通り頑張っていきたいなと思います。

その小芝風花さんが2021年に出演するドラマに触れる前に、特に目覚ましい活躍を見せた、この2年間の出演作を振り返ってみたい。

2019年から2020年の出演ドラマ

2019年。連続ドラマ初主演となった『トクサツガガガ』(NHK)で特撮オタク女子を演じ見事なコメディエンヌぶりを発揮すると、加藤諒さん主演の青春ドラマ『恋と就活のダンパ』(NHK)でヒロインの女子大生を演じ、“ラップ”דゾンビホラー”の『ラッパーに噛まれたらラッパーになるドラマ』(テレビ朝日)では主演としてラップバトルにも初挑戦、『べしゃり暮らし』(テレビ朝日)では漫才師のヒロインを演じるなどコミカルな役柄が続いたが、『歪んだ波紋』(NHK)では交通事故の誤報に翻弄される寡婦を、『パラレル東京』(NHK)では首都直下地震発生直後の架空の東京でニュースキャスターと一転してシリアスな役柄を演じ、演技力の高さだけでなく演技の振り幅も話題になった一年だった。

2020年。『美食探偵 明智五郎』(日本テレビ)で料理人役のヒロインとして日本テレビドラマ初出演を果たすと、『妖怪シェアハウス』(テレビ朝日)で人間や妖怪に振り回されながらも成長する女性を演じて民放連ドラ初主演を飾り、『書類を男にしただけで』(TBS)では『美食探偵 明智五郎』でも好評を博した男装姿の社員役でTBSドラマ初主演を果たし、幅広い役柄で民放各局での出演作を重ねてさらに知名度を上げた一年だった。

2019年から2020年の出演ドラマの分析

この2年間を振り返ると、起用された役柄や作品に次の傾向が見て取れる。

コミカルな役柄が多い。特にその印象が強かった2020年は「コメディエンヌ」と評されることが多かった。
②秘密を抱えていたり特定の技能に秀でているなど個性的な役柄が多い。
③ヒロインや主演のため当然ではあるが成長していく役柄が多い。
④ストーリーの一部に家族が登場することはあっても家族をテーマにしたドラマの出演がない。

個性的な役柄を時にコミカルに演じながら成長する姿を数々のドラマで見せてくれたわけだが、幅広い感情を丁寧に表現できる高い演技力がありながら、この2年間いわゆる「ホームドラマ」の出演がない。『トクサツガガガ』でのコミカルな演技が評価され、それが必要とされるドラマが民放各局で企画された流れに乗った形だが、これが「小芝風花=コメディエンヌ」という印象を強く与えてしまったと言える。

だが、この2年間に出演した作品と演じた役柄は、結果論かもしれないが認知度を上げる戦略として悪くなかった。

・2019年…コメディエンヌとしての才能を開花させ注目を集めつつ、NHKの良質な作品を中心に高い演技力があることを示す。
・2020年…民放各局で初出演や初主演を果たしながらも高い演技力の裏付けによって「ゴリ押し」などと言わせず認知度を上げることに成功。

一時的に高い注目を集めブレイクすると演技の実力以上に起用されていると見なすアンチが現れがちだが、地に足をつけ着実に実績を積み重ねてきた小芝風花さんは、そういう声とは無縁の存在だ。

そして、2021年へ

そして、2021年。1月23日(土)23:00から小芝風花さん主演の『モコミ~彼女ちょっとヘンだけど~』(テレビ朝日)がスタートする。

このドラマは、まるで主演の小芝風花さんが年女であることを祝うかのように“初”揃いな点でも注目度が高い作品である。

・土曜ナイトドラマ枠で初のヒューマンホームドラマ
・脚本家の橋部敦子さんがテレビ朝日系連ドラ初登板
・ヒューマンドラマの名手である脚本家の橋部敦子さんとの初タッグ

「コメディー作品も大好きですが、ずっとそれでいきたいかと言われるとそうではなく、シリアスな社会派作品や、ちょっと猟奇的な役も演じたいし、悪い役も演じてみたいし。いろいろな作品や役柄、ドラマだけでなく映画や舞台にも携われたらうれしいです」

今後出演したい作品や演じたい役柄について以前こう語っていた小芝風花さんの2021年は、コメディー作品ではなくヒューマンホームドラマで幸先の良いスタートを切る。縁起が良く幸運が続くと言われる年女にとって「いろいろな作品や役柄、ドラマだけでなく映画や舞台にも携われたらうれしいです」という願いが叶う一年になるに違いない。丑年生まれならではの、着実に、確実に、そして力強く前進する一年が始まった。


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