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#16 風の向こうへ駆け抜けろ(2021)-平手友梨奈の才能が凝縮

2021年末、NHK制作で2週(前編・後編)にわたって放映された、女性騎手の物語です。朝倉あきさん主演で制作されたドラマ(2017年)のリメイク版のようですが、なんの予備知識も持たずに見たため、主役が誰なのかもわかっていませんでした。平手友梨奈さんを認識したのは、前編のエンドロールの時が初めてで、それまでは「欅坂の人で紅白歌合戦で倒れた人?」くらいの印象しかありませんでした。

圧倒的な存在感

まずは、ふつうに乗馬している姿に度肝を抜かれました。「演技ちゃうやん。マジやん。体幹、ヤバくね?」と呟いてしまいました。颯爽と騎乗する姿が格好良く、さらに、感情の発出の仕方が個性的かつ野性的なため、「他の役者さん<馬<平手さん」という構図が出来上がってしまいました。ストーリーにも感動したはずなのですが、まったく記憶に残らないくらい、『初めて見るタイプの役者さん』というインパクトを受けました。

歴史は繰り返す

同じ現象が起こったのが『六本木クラス』でした。第2話の後半くらいから露出が増え、気づけば、「主役、誰?」状態でした。本来中心人物であったはずのキャラ(竹内涼真新木優子香川照之)を完全に食っちゃいましたね。対抗馬はサイコパスキャラを見事に演じきった早乙女太一さんのみだったような気がします。

最近は不完全燃焼?

その一方、「ドラゴン桜」と「うちの弁護士は手がかかる」の平手さんには「不完全燃焼」を感じてしまいました。「ドラゴン桜」は個性的な登場人物が多すぎて焦点が当たらなかったため、「うちの弁護士」は破天荒なキャラ設定が想定内過ぎたためだと感じています。外見だけでなく内面の深みを引き出せる配役を期待したいところです。私だけかもしれませんが(汗)





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