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高校野球ベストゲーム
と言えば、なんと言っても、星稜×箕島の延長18回の激闘。春の選抜で優勝し、連覇のかかった箕島が簡単に勝ち上がるだろうと思っていたら、まさかの展開。9回までは見どころなく淡々と進み、1-1のまま延長へ。発熱のため本調子ではなかったキャプテン上野山のタイムリーエラーから箕島は一挙に劣勢に。12回オモテに星稜に勝ち越された時点で箕島ファンは負けを覚悟したが、12回ウラ2アウトランナーなしから
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1番キャッチャー嶋田(阪神タイガース)の同点ホームラン。事前に尾藤監督にホームランを予告していたというから凄まじい。しかし、16回オモテ、またもや星稜に勝ち越され、球場も視聴者も諦めムードに。そして16回ウラ2アウトランナーなしで、打席は2年生の6番森川。彼が強振した打球は無常にもファーストフライ。ゲームセットと誰もが思った瞬間
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ファースト加藤さん、まさかの落球。人工芝と天然芝の境目に足を取られたらしい。まぁそんなこともあるさと思いながら、次に森川が強振した打球は
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左中間に飛び込む同点ホームラン。しかも、それまでホームランを打ったことがなかったというから驚愕。嶋田といい森川といい、満面の笑顔が素晴らしい。そして当時の制限であった18回に突入し、星稜が無得点に終わった瞬間、星稜の勝利の目はなくなり、球場は俄然、箕島への応援に包まれる。それまで冷静に投げ続けてきた左腕エース・堅田だったが、疲労からストライクが入らなくなり、四球でランナーをふたり出し、箕島の5番上野にレフト前ヒットを打たれゲームセット。
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試合終了とともに大きく息を吐く堅田投手。4時間近い激闘の中、最後までポーカーフェイスを崩さずに投げ抜いた姿勢に好感が集まった。その後、松下電気の野球部を経て、高校野球の審判として活躍。高校野球のレジェンドがほぼボランティアの審判として甲子園で走り回る勇姿に感銘を受けたファンは数知れず。
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甲子園の名勝負の投票があると必ず、PL学園VS横浜や中京大中京VS日本文理が最上位に食い込むが、長年にわたって高校野球を見守ってきたファンにとっては、1979年のこの試合が間違いなくベストゲーム。
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