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#72 刑事ゆがみ(2017)-もっと高く評価されて欲しい名作バディもの

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先入観ゼロで人の心の奥底に潜む闇を鋭く観察し、真実解明のためには違法捜査もいとわず事件を解決する、なんでもありの適当刑事・弓神適当(ゆがみ・ゆきまさ)。成績優秀で強い正義感はあるが出世欲も強い後輩刑事・羽生虎夫(はにゅう・とらお)。決してかみあわない凸凹バディがさまざまな事件を解決していく。違法捜査もいとわず事件の真相に迫る二人は、現代社会のゆがみを見抜き、埋もれかけた真実をあぶり出す。何が正しくて、何がゆがんでいる。

無双のキャスティング(メイン)

民放ドラマ初主演でハラスメント何でもありの刑事弓神に浅野忠信、弓神に終始「童貞」いじりされるバディ・羽生に神木隆之介、難事件解決のカギを握る失語症の女性ヒズミに山本美月。この3人に、終盤、ドラマを搔き回すサイコバス加害者・オダギリジョーが加わって無双状態となりました。

無双のキャスティング(ゲスト)

毎回のトピックが深すぎるうえに、ゲストのレベルがヤバいのですよ。初回から順に、(1)杉咲花、(2)斎藤工水野美紀中川大志今田美桜、(3)寺脇康文小野花梨、(4)高梨臨飯豊まりえ、(5)リリーフランキー板谷由夏桜井ユキ、(6)新田真剣佑、(7)りょう、(8)市川由衣、(9)(10)オダギリジョー二階堂ふみ、です。あり得ないラインナップだと思いませんか?

出色の第2話、第3話、第4話、第8話

第2話は冴えない女教師と教え子の悲恋、第3話は退任直前に娘の遺体を埋めた巡査部長の悲哀、第4話はストーカー被害の裏に隠された同性愛者の悲痛な想い、第8話は窃盗の疑いをかけられながら転落死したシングルマザーの息子への想い。その他の回についても、それぞれのトピックに社会の歪みが結びついており、偏見と闘う犯人の苦しさが描かれていました。この重厚感が視聴率の低迷につながったのだとしたら、何とも皮肉です。

最終回、ラスト5分!

ネタバレは避けますが、絶望的な展開からの事件解決、そして、ふざけすぎたラストシーン。見る者の気持ちを一瞬で明転させる脚本・演出が見事でした。マジで「語り継がれる名作」になっていないのが残念過ぎます。

知る人ぞ知る、最も笑えるシーン

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