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#133 臨場S2(2010)-シーズン1を超えたシーズン2

テレ朝紹介文

横山秀夫原作の「臨場」の物語とともに、未掲載の新作、そして原作の世界観を踏まえたオリジナルを加え、連続ドラマとして新しい「臨場」の世界を展開!さらに倉石班のメンバーにも変化が…。一ノ瀬は念願叶い捜査一課へ異動、留美は補助官から検視官心得に昇格する。そして、補助官として新たに倉石班に永嶋が加わり新たな局面を迎える。孤独死、虐待、冤罪、介護殺人といった現代の日本において、リアルでタイムリーな題材をテーマに、
検視作業でも前回は行わなかった白骨死体の検視、部分検視(バラバラ殺人)など、新たな検視に挑戦する。検視を通して社会(闇)を斬り、人間の機微(光)を描く。伝説の検視官・倉石義男を中心に人間の業までも深く描いた重厚ストーリーが心に突き刺さる!

おまえの人生、根こそぎ拾ってやる!(S1)

このセリフ、検視官・倉石義男(内野聖陽)の決め台詞です。S1では倉石が部下の小坂留美(松下由樹)と一ノ瀬和之(渡辺大)を厳しく指導しながらわずかな手掛かりを頼りに、ライバルでもある警視庁管理官・立石真澄(高嶋政伸)を巻き込んで難事件を解決していきます。ある意味、ワンパターンですが、水戸黄門のような安心感がありました。

常にぶつかるふたり(まさにワンパターン)

シーズン1の醍醐味は最後の2話

全話通して、不審死を遂げた妻(京野ことみ)への倉石の想いが強烈で、病みっぷりにかなりのフォーカスが当てられたため、私は少しうんざりしていました。しかし、最後の2話で一気に真犯人・小学校教員(大杉漣)に辿り着き、倉石の無念が晴れたことで少し救われました。それにしても大杉漣さんの演技は渋かった!

渋すぎる漣さん

シーズン2で評価、上昇!

シーズン2の平均視聴率はシーズン1の14.5%から17.6%に跳ね上がりました。視聴率上昇の原因は、亡き妻への未練を断ち切ったことで、倉石がうじうじしなくなったこと、ドラマ自体が本格的な検視ドラマに特化したこと、容疑者のエピソードが深かったこと、この3点だと思います。容疑者エピソードに長時間をかけるパターンは、上川隆也さん主演の「遺留捜査」に引き継がれましたね。

シーズン2は本格的な検視ドラマ

原点は「ゴンゾウ」(2008)

内野さん主演のテレ朝・刑事ドラマです。強烈はPTSDを持つ主人公が問題解決にまっすぐたどり着けない、鬱々したドラマでしたが、これを機に、臨場S1(2009)、臨場S2(2010)に続いていくわけですから、ほぼ同時期にJINでもブレイクされているとはいえ、「ゴンゾウ」が「臨場」を生んだと言っても過言ではありません。「ゴンゾウ」は後日、特集します。

PTSD持ちの刑事が主人公!?

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