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リベンジ!二度目のカラオケ 大学1年

※この話は、「初めてのカラオケ 高1」の続きの内容です。そちらを読んでからだとより一層楽しめます。

人生初めてのカラオケを高校1年生の頃に経験した私は、それからカラオケに行くことなく、大学に進学した。
そして、大学ではとあるサークルに所属し、新入生歓迎会の二次会でカラオケに行くことになった。私の脳裏には高校生の頃の嫌な思い出が蘇る。
大所帯だったので、いくつかの個室に別れて入る。一部屋の人数は5人程になり、そこそこの頻度で歌う番が回ってくることになった。私は、また入れる曲に迷う。フルで分かる歌謡曲なんてほとんど無い。
意を決した私は、とあるアニメの曲を入れる。確かこの曲は、アニメ内でフルが歌われたことがあるはずだ。
そして、私の番が来る。男声で中間ぐらいの音域の私であるが、女声の曲を原曲キーのまま、裏声を使いつつ歌いきった。

その後も、フルで分かるのはそのアニメの曲ぐらいしか無く、似たような曲ばかり入れていく。そして、サークル内での私のあだ名は、そのアニメにまつわるものになったのだった。


(後日談)
その後、私は同じ学科の同級生の影響であったり、カラオケで他の人が歌っていた曲の影響であったりで、様々な曲を覚えてカラオケで歌うことになるのである。
しかし、裏声を使うのは変わらない。一緒にカラオケに行った人の中には、録音させて欲しいと言ってくれた人も居る。
そして私は、一人で歌うよりも聞き手が居る状態で歌うことが一層好きになっていくのだ。