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1日19時間プロセカのイベランやって瑞希チャプター74位を取るまで

「プロセカ」も3周年を迎えてゲーム内外を問わず新しい施策が始まりました。
その目玉の一つがユニット毎に焦点を当てたストーリーが展開される「ワールドリンクイベント」です。

過酷なイベランを通して人間の可能性や重課金の可能性にも立ち会いました

第一弾として11月に開催された「水底に影を探して」の瑞希チャプターで74位に入ったので、イベントの感想などを書いていこうと思います。
イベランの疑似体験的な読み物として、あるいは今後他ユニで走る人に向けた参考情報として読んで頂ければと思います。

まさか自分が100位以内に入る日が来るとは……

以降では、ざっくり以下の点に関して順を追って説明していきます。
・100位以内に入るために必要なこと
・イベラン自体の感想や印象に残ったこと
・ストーリーの感想


前提のお話

ワールドリンクイベントは12日間のイベントで、4つのチャプターに分かれており1チャプターあたりは3日間開催されます。
その間のイベントの獲得ptの順位に応じて報酬があるのですが、例によって最大の目玉は称号。
しかもチャプター毎の100位以内にはキャラの特別称号があるということで、瑞希チャプターの100位ランに挑んでみました。

今回扱うのはチャプターランキングのみ。総合も12日間と長いのでキツそう……

「3日で短いしやってみようかな」とか甘い考えで蓋を開けてみたところ、予想より圧倒的にキツい戦いでした
本当に自分の出来る限り全てをやっても尚ギリギリでしたね。
特に2日目あたりは引くに引けなくなり「ここまでやって100位入れなかったらどうしよう……」という不安もあってメンタル的にも辛かったです。

事前予想としてはまふゆチャプターで7500万ptくらいが100位ボーダーで、「これなら行けるかな」と思って始めたのも誤算でした。
終わってみたらそこから1億超えていたわけですから……
さらに絵名や奏のチャプターでは1億1000万ptを超えていたわけで、今後は1億pt以上を覚悟するべきかと思います。

走るうえで必要な要素としては、
・イベントボーナスの高い編成
・1日19時間走る時間と体力
・ガチャ+ライボでざっくり20万ジュエル(無料では賄いきれないので課金必須※)
といったところ。

要はお金、時間、根性なわけですが、もっと具体的に見ていきましょう。
(※1ジュエル≒1円です)

編成について

自分の編成はこんな感じで、瑞希チャプターの時のイベントボーナスは619%でした。

純結晶が微妙に足りず奏だけマスターランク上げきれず……
(※画像は絵名チャプター中に撮ったので591%表示になってます)

①要求される編成の水準

おそらく最低600%はないと100位以内は厳しいと思います。
理論値は670%ですが、さすがにそのレベルに達している人は少ないでしょう。
以下のような配分で630%くらいにしておければ理想的という感じかと思います。

・メイン編成:430%
ワールドリンク限定4人+残り属性の星4バチャシンを全員マスターランク5
・サポート編成:200%
そのキャラの星4を12枚そろえてそれなりに育成しておく

軽く言っていますが純結晶を25個も使うわけで、これより若干足りない人がほとんどだとは思います。
私も足りていなかったので……

②4人同時ピックアップガチャの恐怖

ともかく600%以上のボーナス値を出すため、ワールドリンクの4人同時PUガチャで全員揃える必要があります。
200連の交換で済んだのは運が良かったです。
普通に考えて4PUはあまりにもエグいのですが、気にしたら負けです。
この後ライブボーナスのために大量のジュエルを使うので、ここでガチャが少し上振れ・下振れしても出費の総額としてはたいして変わらない気もします。

そもそもサポートメンバーの星4を揃えようと思うと、普段からある程度ガチャを回していないと厳しいですし、とにかく何もかもが大量の課金を要求してきます
これが新たなセカイの可能性なのか……?

サポートメンバー。推しキャラとはいえ星4を12枚用意するのは重課金のセカイの住人の所業

1日19時間走るところがスタートライン

ガチャを回して編成ができたところで次はポイント周りの数字を見ていきます。

①エビ周回以外の選択肢はない

私はTwitter (X) のプロセカ募集タグで「独りんぼエンヴィー」(通称エビ)周回部屋に入ってライボ10炊きで走って、だいたい時速180~200万くらいでした。
3周年でアプデが起きようがTwitterの名前がXになろうが、やることはエビ周回で変わりません。

プロセカ最強の効率曲

一瞬だけ気の迷いでビバハピ周回とかもやりましたが、1時間やったら抜かされまくったので泣きながらエビ周回に帰っていきました。
正直、10炊きエビ周回以外の選択肢は存在しません
これをお金に換算するとだいたい2分半につき100円を燃やしていく計算になります。
昔のゲーセンでは売れ筋のゲームはそれくらいのペースで回転していた気がしますし、よくあること……なのか?

②ぶっ壊れた生活リズム

時速180万とすると1億点出すためには56時間必要。
イベントは3日しかないので、1日19時間走る計算になります。
つまり1日の生活サイクルはだいたいこんな感じになります。

誇張抜きに3日間ずっとこんな感じ

走っている途中、全く休憩はしていません。
18~19時に買い物、シャワー、食事を済ませて後はひたすらiPadを叩き続ける機械と化していました。
指が痛いとかそういう人間的なことは全て無視してとにかく無心で叩き続ける以外の道はありません。
走りつつExcelでポイントのデータ管理もしていましたが、「8時間走っても全く100位とのリードが広がらない」みたいなことが多くて精神的にキツかったので見すぎない方が良いかも。

夕食以外の食事は机のそばにプロテインバーと水の2Lペットボトルとエナドリの缶を積んで、曲選択の合間の数十秒でちょっとずつ摂っていました。
ずっと起きているのでやたらお腹が減るんですよね。
試した中ではプロテインバーは森永の「inバープロテイン ウェファーバニラ」、エナドリはZONEが美味しかったです。
色々買って味比べするのが私の数少ない楽しみでした。

プロテインバーの中では珍しくサクサクした食感なので食べやすいです。味もおいしい

③睡眠は必要悪

初日と2日目は4時間半睡眠をとっていますが、最終日は寝ていません。
1~2日目に寝るのも正直嫌だったのですが、3日寝ないで走れる体力はないので起きたら抜かされる恐怖に怯えながら無理やり寝ていました
特に2日目になると「疲れて爆睡しちゃうかもしれない」と思うと本当に寝るのが怖いんですよね。
一度抜かれたら抜き返すのは厳しいので、もう恐怖しかなかったです。
私は寝るのは好きな方ですが、まさかこういう方向で寝るのが嫌になる日が来るとは思いませんでした。
恐怖しすぎて目覚ましが鳴る前にキッチリ起きました。

最終日は徹夜で走り続けていましたが、ボーダーの動きを見ると大体皆さん同じような感じでしたね。
夕方辺りに部屋に明らかに半分寝落ちしかけている人がいて、「みんな苦しいんだ……」と勝手に共感していました。
そんなことやっているのは異常ですが、イベランに常識は通用しません。

イベランは睡眠を犠牲にするもの……

13万円分のライボを溶かす

そうやってトータルで57時間走るわけですが、ここでお金についても考えてみましょう。
どれだけお金を使ったかは数えていないので、トータルから逆算して推計していきます。

①    ポイントから推計
トータル:1億点
10炊きエビ1回:約75,000点
ここから計算するとエビを1333回プレイします。
1回あたり100円分のジュエルを消費しているので、合計で13万3333円かかっている計算。

②    時間から推計
トータルで走る時間:57時間
エビ周回1回にかかる時間:2分半
エビの合計プレイ数を計算すると57*(60/2.5)=1368回になります。
同じく1回100円分のジュエルを消費しているので13万6,800円かかっている計算。

というわけで、だいたいライボのために13~14万円くらいの課金が必要だということになります。
ボーダーや編成によって1割程度の増減はあるかと思いますが、概ねこんなところかと。
私はガチャを無料ジュエルで賄い、走るためのライボはドリンクを使い切った後ほぼすべて課金の有償石を溶かし続けていました。
私は感覚が壊れてしまったのでこの金額が高いのか妥当なのかはもうわからないのですが、事実としてこれくらいかかるということをお伝えしておきます。

金銭感覚が壊れてしまった

競争で優位に立つための要素

これだけやっても私は74位だったわけで、100位以内を取る人は周りもそんな感じだっただろうと思います。
3日間の全てを投入しないと100位は無理だということがわかりますね。
時速200万で安定すれば1日1~2時間ずつ余裕が増えてもう少し人間的な生活が送れるかもしれませんが、誤差な気がします。

ここから言えることとして、みんな人間の限界に近い時間プレイし続けているのでプレイ時間で差をつけるのは無理です。
となると時間効率ですが、編成を強くするのも割と限界があります。
そうなると支援を募るのもかなり大事になってきそうです。
そのうち「ツイ募では100位取るの無理」みたいな世界が来てもおかしくない……のか?(さすがにないと思いたい)

「向こう側」に行ってしまった自分

余談ですが、過去ににじさんじの「社築」さんが奏バナー(ザムザの時の)の最終日に配信していた時に「ラストスパートは1日20時間くらい走っていた」とか「寝ないためにスクワットしながら周回していた」と話していました。

それを聞いていた時は「ヤベェ人もいるんだなぁ」と100%他人事のように思っていましたが、まさか自分もそっち側に行く日が来るとは思いませんでした
3日ほぼ20時間やってましたし、最終日の夕方は徹夜の影響で眠気がひどく、自然と立ってスクワットしながらエビ周回していました。
あまりにも異常者の行動ですが、それ以外にイベランを続ける方法はありませんでした。
プロセカは罪深いゲームです。

徐々にイベランに染まっていった過程を書いた自分のカスプロ。どうしてこうなった?

イベランの感想や印象

①プロセカを信じているから課金できる

率直に言って非常識なレベルの金額、時間、労力を費やしたと思います。
通常のイベランがマラソンだとしたらワールドリンクは全力スパートのみの短距離走。
それを色んな人が3日おきに繰り返していくのでトータルでは通常イベント以上に大量のジュエルが消費されていきます(少なくとも100位以内は)。
おそらくはセガ・カラパレにとっては収益性の高いイベント形式になっているはず。商売上手ですね。

イベランは体力と覚悟の勝負

その一方で、プロセカは最近アプリ内でのモデルが進化したり、セカライがもっと進化したり、セカイシンフォニーが2会場になったり……と、オタクの課金が目に見える&望む形で返ってくるゲームでもあるとも思っています。
私としてはその辺りの信頼があるからイベランに課金している面もあります。
ワールドリンクイベントで稼いで、その分さらにユーザーに色々供給してくれることを期待しています。

来年のセカライ3rdも楽しみですね(去年のも最高だったけどあれ以上に……?!)

でも今度のサンリオコラボのガチャはちょっと厳しすぎないですかね……?
6人同時ピックアップ……?

年末を前にこんなエグいガチャが……(絵面はかわいいのに……)

②本当にギリギリの勝負だった

ポイントについてもう少し触れておきましょう。
自分は1億800万点でしたが、これだと絵名や奏のボーダには入っていません。
最初数時間の甘えがあったり、最後1時間半ほど残した段階で100位以内確定を見てストップしたり、といった部分を詰めれば1億1000万以上行けたと思いますが、それでも本当にギリギリ。
今回の話は「確実に100位取れる方法」ではなく、「100位争いのギリギリライン」の話であると考えた方が良いかと思います。

特にイベントの性質上、後半のチャプターは総合100位以内を目指す人のスパートタイミングとも競合するように思います。
絵名や奏のボーダーが瑞希以上に高くなったのはそのためかと。
最後のチャプターのキャラで100位以内を狙う方は本当に修羅の道だと思いますので、頑張って下さい……

イベントのストーリーの感想

ニーゴは3周年からすぐのイベントだったので今後のストーリーに対する伏線がメインでしたね。
どのキャラも好きですが、特に瑞希とまふゆが好きなのでこの2人の今後の動向が気になって仕方ありません。

瑞希は「ぼくのあしあとキミのゆくさき」からそのままになっていた展開が次のバナーでついに回収される雰囲気に。
「そこを解決したら瑞希の話ってもうあんまりやることなくない?」という気持ちもありますが、かと言って変にこじれて欲しくない。
次で一区切りついて、そこから瑞希が新しい目標を見つけたら嬉しいですね。
……などとあれこれ思いつつ次のバナーを待つことになりそうです。
いや、もうイベランしたくないから待ちたくないかもしれない……

絵名、もう2年以上ずっと待ってるよな……(現実時間では)

まふゆは色々ありましたが、当面は少しずつ自分を見つめ直して次のバナーイベで母親と再度向き合うことになるのでしょうか。
私は自分の10代の頃を思い出してまふゆに勝手にシンパシーを感じていますが、まふゆが未だに母への愛情を捨てないでいることがわかって良かったです。
ドライになって距離を置けばラクになりますが、「苦しむ人に寄り添いたい」という気持ちがあるからこそ母親にもしっかり向き合おうという困難な道をあえて選ぶのかもしれませんね。

まふゆの心は母に届くのか……?

他にもリンのエリア会話が子どもっぽくて可愛かったり、色々見どころがあって今回も良いストーリーでした。

開かないドアをこっそりガチャガチャしてるニゴリン……(実は誰かに見られているのでは?)

……などと思って一息ついていたら。
12月にまたニーゴの箱イベが来るのは予想外でした。
立て続けに供給が来るのを喜んでいいのか、ガチャに怯えるべきなのかわかりません。
サンリオで絵名の星4が来ることを考えると瑞希かまふゆのどちらか(あるいは両方)がガチャに入っている可能性は高そうですが……
どうするかは来てから考えます。

おわりに

過去の「ボク達の生存逃走」(500目標)や「仮面の私にさよならを」(1000目標)と比べて、100位という厳しいボーダーに挑んだのでこれまでの何倍も大変でした。
さすがに二度と100ランをやることはないと思いますが、自分の限界ギリギリに挑戦できたという点では達成感があったのも確かです。
称号も特別感がありますし。

キャラのイラストつき称号は通常のイベラン以上に嬉しいですね
(奏チャプターは土日に溜まった仕事を片付けるため全くプレイできず……)

ここに書いたレベルの時間とお金を捧げる覚悟のある方、自分の推し愛を試してみたい方は挑戦してみるのも良いかもしれません。
ただし、無理だと思ったら引いてください……挑戦するだけでも十分立派ですし、自分の出来る範囲で目標を決めて走ることが大事だと思います。
私も本当は時間がなくてガチで走る予定は全くなかったのですが、直前にたまたま都合がつけられたので偶然走れたという経緯があります。
推し事は無理のない範囲で。

ということで今回はここで終わりにしようと思います。
だいぶ長くなりましたが、読んで頂きありがとうございました。
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また、過去にプロセカのイベランの記事も書いているので、興味があればそちらも読んでみて下さい。


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