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イベラン1005位の豆腐が振り返る「仮面の私にさよならを」


まふゆバナー1005位でした

一週間以上前になりますが、プロセカの「仮面の私にさよならを」イベントがありましたね。
走った方はおつかれさまでした。
私はと言うとイベランで1005位という大失敗をかましました
本当は終わってすぐこの記事を書きたかったのですが、ダメージから回復するのに時間がかかりましたね……

終了後に順位を見た時、自分も泣き顔になりました。

もともとは3000位くらいで走ろうと思って始めたのですが、2~3日くらいして「どうせやるなら」と思って目標を上げたらこのザマです。
敗因は色々ありますが、主なところで言うと……
1.最後2日は仕事が忙しくてあまり走れなかった
2.200連でえななん3枚、まふゆを交換で1枚、奏なしだったのでイベントボーナスが20%少なかった
3.思ったより終盤のボーダーの動きが早かった(1000位ラン初めてだったので)
辺りでしょうか。
瑞希バナーで初めて400位まで行けたので慢心していた説もあります。

やってしまったことはしょうがないので、戒めのカスプロを作って次のえななんバナー(たぶん)に備えることにしました。

カスプロ編集するのって楽しいですね(奏→瑞希→まふゆ→絵名の順です)

イベントの直前にはコネクトライブもありましたね。
「オタクの感情をライブで大気圏までブチ上げてイベストで海底に突き落とす」というスケジュールで、オタクの情緒を殴るほど課金する生き物だという風にカラフルパレットに見られている気がします。
何なら昨日 (7/31) からのイベントで瑞希の限定まで出て、今年はカラパレにかなりカツアゲされています。

瑞希とまふゆ好きなのでコネクトライブのヴィランめっちゃよかったですね。
最近フルが公式Youtubeにも上がって嬉しい

イベントストーリーのざっくり感想

Youtubeの再生数が7.7万回 (他のイベントは3万回くらい) で最近でも特に注目を集めたストーリーでした。

オタク的には「まふゆ~~!泣かないで~~!」……という感じの話でしたが、私自身も母親が子離れできないタイプだったので他人事とは思えず、昔のことを思い出してかなり感情移入してしまいました。
読んでいて辛くなるほど重い話でしたが、描写や演出に目を惹きつけて離さない迫力がありましたね。

声優の田辺氏の演技も圧巻……!(対するまふゆ母の演技も凄まじい)

1~6話はまふゆが今まで以上に追い込まれていく様子を丁寧に描写するシーン。
ストレスで勉強に集中できなくなっているけど、それを他人に言い出せないところが辛い……
助けを求めるのは勇気の要ることですが、特に精神的な問題は外から見えない分、余計に難しいですよね。

6話のシーン。サイスト読むとわかりますが、実はファミレスでニアミスしているんですよね……
プロセカ、お前はオタクを弄んでいるのか?

7~8話はついにまふゆが母親に自分の気持ちを伝えるシーン。
読んでいて「この母親はなんで娘の気持ち全然わかんねーんだ💢」と思った方も多いでしょうが、子が意を決して自分の思いを伝えても親に全然通じないのはリアルだな……と思いました
親からしたら子どもっていつまでも子どもと言うか、良くも悪くも対等な相手にはなりづらいのですよね。
しかも、長年のコミュニケーションのすれ違いがたった一晩で解消されるはずがないという……
それでも「勇気を出したまふゆえらい!!」と深夜3時頃に読みながらボロボロ泣いておりました。

ここまで人並み以上に成果も出してきたのだし、信じてあげてほしいですが……

ニーゴKAITO、ついに見せ場が来る

KAITO、メチャクチャかっこよかったですね。
初登場してから周りからちょっと煙たがられたりルカに遊ばれたりで空回り気味でしたが、ついに見せ場が来ましたね。

「誰も知らないセカイ」にいる以上、まふゆにとって必要な存在なんですよね

KAITOはまふゆの気持ちを母親にぶつけることを求めますが、もしそうしなければ受験も失敗して母親の言いなりにすらなれなくなる、という含みがあるように思えます。
実際、それなりのレベルの医学部を現役合格するとなると進学校でもトップの成績で当たり前みたいな世界になってくるので、勉強に集中できない精神状態で通用するものではないですし。

これだけでも十分でしたが、まふゆが母親と会話するシーンで、まふゆ母が泣いてしまった後に「甘い言葉に絆されるな」と一蹴するシーンも痺れましたね。
基本的には本人に任せるつもりだったのだと思いますが、本当に必要な時だけ手助けするという不器用だけどまふゆのためを思っていることが伝わるシーンですね。

これもある種の父性かもしれません。朝比奈家に足りなかったもの……

まふゆ母についての考察

最近のニーゴのストーリーを読んでいるとまふゆ母についても考えざるを得ませんので、自分なりの見解を書いてみます。

まず、「まふゆのことを本当はどう思っているのか」という部分ですね。
個人的には、まふゆ母が娘の幸せのためにやっているというのは“本人の主観の範囲では”その通りなのかなと思います。
娘を愛してはいるけれど、やり方を致命的に間違えているという感じでしょうか。

今のまふゆはこの言葉も受け入れ難い状態ですが……

ここまでの印象では、父親が家庭内のことを気にかけてこなかった雰囲気があり、一方で母親はマジメというか完璧主義的な性格。しかもまふゆは一人娘。
そういう背景から、「自分が育児や教育について全て一人でやらないといけないし、絶対に失敗してはいけない」というプレッシャーの中で生きてきたことは想像に難くないですよね。
ですので、「母親である自分の人生=まふゆの人生」と言っていいくらい育児、教育に17年間を捧げてきたのは事実でしょう。

しかし、これこそが娘に自己投影しすぎて過干渉してしまう要因でもあるのですが……
書いていて、「自分の家もそうだったなぁ……」と思います。
シナリオライターの人もそういう家庭で幼少期を過ごしたのか、あるいはかなり深く調べているのか、いずれにしても流石の手腕ですね。

もっと良い親子の関係性を築けていれば……

一方で、オタク的にはまふゆ母に対して「お前まふゆのことを全然わかってないじゃないじゃん!!」とも思いますよね。
一番象徴的なのは“まふゆの好きなビーフシチュー”を作ったくだりですが、当のまふゆは何年も前から心因性の味覚障害になっていて、それを母は知らない。

母親の空回りを象徴するお詫び……なかなか意地が悪い描写です(褒めてる)

結局、まふゆは味覚のことを母親に言わなかったですが、やはり相当言い出しづらいのでしょう。
助けを求めるのは勇気が要るという話をしましたが、親は時に他人以上に難しいし、しかも親自身が原因だとなったら更に言いづらい。
「味がわからなくなった」と言えば、「ストレスが原因です」となり、「何がストレスなの?」と聞かれれば「あなた(母親)です」と……
最初の一言を言えば、当然最後も言わなければならなくなるわけで……

補足すると、こういう状態を解消するために反抗期があるはずですが、母親が献身的にやってきたと思うとそれも難しいんですよね。
私も反抗期らしい反抗期は無かった気がします。
言える人にとってはカンタンな話なのかもしれませんが(過去の絵名とまふゆの会話もそんな感じでしたね)。

そういう構造があるので、母がまふゆの状態を把握できていないこと自体は仕方ないかなと。
罪があるとすれば、「自分が娘の全部を把握しなければいけないし、それができるはずだ」と思っていることでしょうか。
だから隠し事をした娘に対して怒るわけですよね。
母にとって都合の悪いこと(味覚とか)だって娘は隠してきたのに……
その上、学校や予備校に電話して裏取りしてからまふゆと話すところとかね、本当に良くないですよね……

陰湿すぎるやり方……

「医者」にこだわるのもそういった完璧主義的な性格の悪い部分が出ているのかなと。
職業の選択肢はものすごく広いはずですが、家庭と教育に身を捧げてきたからこそ今の社会のリアルがわからず、まふゆの現状に合わせた具体的な道を示せない。
それで、とりあえず間違いではなさそうな「医者」に拘るのかなと……
そういう意味では、まふゆ母も他人に頼ることが苦手な人なのでしょう。

「自分で全てコントロールしなければいけない」という思いから周りが敵に見えてしまう……

長々書きましたが、「まふゆ母がとんでもない性悪女だからこんなことになったんだ!」みたいなカンタンに済む話ではないというのが私の意見です。
確かに間違った行いを繰り返してきましたが、本来の思いが時間の積み重ねや孤立が原因で歪んでしまった印象もあり、悪人と断罪するのは少し違うかなと。

こういったことはある程度の年齢の人(アラサー以上?)でないと理解するのが難しいと思いますが、あえて若いプレイヤーの多いプロセカにぶち込む姿に制作陣のチャレンジ精神を感じますね。
ところで、プロセカってリズムゲームなんですよね……?

(参考までに)まふゆ母のビジュアル初登場時の近藤Pの発言

ニーゴの仲間のあたたかさ

ニーゴではメインストーリーから一貫して「まふゆの心を救う」というテーマがありますよね。
ここまでの流れとしては、お互いを理解し合える仲間と過ごす時間の積み重ねだけがまふゆを救うことができる……つまり、奏の曲自体というよりは一緒に色んな曲を作っていく過程こそが救いであるという話だと思います。

他ユニットが先のステージに進む中で、まふゆはようやくスタートラインに立ったという感じもしますが、心の問題はそれだけ時間がかかるのだということでもありますね。
この辺りはミクの「そばで寄り添う」という在り方も象徴的ですね。

心を取り戻すには時間がかかるので、待つことが必要なんですよね。

今回のイベントストーリーでは四人で一緒に曲をアップロードする約束をしたり、サイドストーリーでは奏、絵名、瑞希がそれぞれまふゆを探したりとまふゆのことを思いやっている場面が描かれていて良かったですね。
時間をかけてまふゆの表も裏も知ったからこそ助けるというのが素敵な関係性ですよね。
みんなまふゆ母のことも含め、状況をよくわかっているというのもあります。

ニーゴの仲間だけがまふゆの光……

今後どうなるのか

次のニーゴのイベスト更新は絵名バナーだと思いますが、次もまふゆにフィーチャーした話になるのでしょうか?

最近の絵名のストーリーは絵を描く方にフォーカスして「ブルーピリオド」っぽい雰囲気もありますが、まふゆの現状とどう絡んだ話になるのかはあまり予想がつかないですね。
絵名はニーゴの中で最も未来の目標が固まっているわけで、そういう姿を見せることでまふゆも前向きな気持ちを少し取り戻せるのかもしれませんね。

「願いは、いつか朝をこえて」でまふゆがお泊りした時の一幕。
正反対の2人だからこそ伝えられるものがあるかも。

イベストの後、レオニのライブでも知り合いの中で唯一まふゆが来ていなかったり、今まふゆがどうなっているのかも謎ですね。
続きが気になりますが怖い気持ちもありつつ……といった感じで今後のストーリーを待ちたいと思います。

ここまでお読みいただきありがとうございました。
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