不味いものを探し出して食べてる
飯についてなんだが、ここに来て、不味いものを探し出して食べてるんだよ。もう美味しいものに飽きちゃったんだよ。
米軍のMRE(Meat Redy to Eat)はそういう意味で今の俺の感覚にピッタリな食べ物群です。日本は食べ物が美味しすぎる。安くてうまい。撮影で世界中渡り歩いて色々なもの食べたけど、日本以外はそれなりの金を出せさないと美味しいものが食えないんだよ。日本だけだよ。安くて美味しいの。
誤解してもらいたくないのは、俺の言う「不味いもの」とは、いい加減な味付けや間違った調理の末に出来上がった「失敗した食べ物」というものではなく、必然的に「食べ物」という文化的カテゴリーの追及を制作者がしていて、それが結果的に不味い状態になったというものです。
「そんなに不味いもの食いたければ糞でも食ってろ!」って話になるかもしれないがね。まあ人によっては糞も特上のごちそうになるかもしれん。SMの世界にはそういう人います。(何人か会ったことある。オエ~!)性欲側からの食という側面もあるから食べる行為というのは面白いね。
米軍MREはそういう意味で本気度が極めて高い。日本と米国の食べ物についての文化的な差異を差し引いてもバツグンです!
ただ、そんなMREも飢餓状態の時になるとご馳走になるね。これはタイミングによって食べ物の質が脳内で変性されるという現象ですな。
俺が以前出した『ムショメシ 刑務所の食いモノ』(三才ブックス)もそういうタイミングにおける質的変性を写真と文章で表現したものです。
『ムショメシ』アマゾンで入手可能。プレミアついてます。
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