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全習法と分習法の見分け方

全習法と分習法って聞いたことがありますか?これはトレーニングなどで動作を学習させたり、リハビリテーションなどで使ったりする方法ですが、それにに限らず、他の分野でも使われていたりします。

簡単に説明すると、これらは課題に対しての達成するための方法です。例えばジャンプ力を上げたいと行った時に、ジャンプを何回も繰り返し行ったりしてジャンプの中で修正する方法を全習法と言います。分習法とはジャンプ力を上げる際に、ジャンプに必要な要素を分けて、その要素ごとで修正や鍛えることで、ジャンプ力をあげようという方法です。

これらにはそれぞれにメリットがあり、全習法では分習法に比べて学習効果が高く、運動学習の達成速度は早いと言われています。反対に分習法では学習した動作を目的の課題へ転移させる必要があることから全習法に比べて時間を要すると言われています。

主にリハビリテーションではこの2つのうち、分習法を用いて行うことが多く、リハビリテーションにおいては分習法の方が良い効果、結果が得られていることがほとんどです。

しかしこの全習法と分習法は人によって合う合わないがあります。

その違いとは何でしょう?

それは動作を感覚的にわかっているかどうかです。

例えばスクワットで腰を落としていった際に猫背になる人がいたとします。

もしこの人に胸を張りましょうと言った場合に、直ればそれは動作を感覚的に修正することができます。

しかし言っても直らない人は自分の身体をどのように力を抜けば良いのかがわかりません。この力を抜けばと言うのがすごく大切で、痛みがある人や、身体に何らかの不調がある人は過緊張状態のことが多くあります。そのため、力を入れるのではなく、抜くことも大切です。

若干話が脱線しかけましたが、自分自身の身体を自由に動かせる人は全習法、思ったように動かせない人は分習法で運動動作を覚えていくとより効果的です。もちろん自由に動かせる人でももっと細かく見た時には、部分部分での分習法を取り入れるのも更に効果を上げるコツです。

動作を上手く行えない場合はその動作を繰り返していては動作習得の前段階で怪我をしてしまいます。そのため分習法が良いでしょう!上記の例のように猫背の人に胸を張らせても上手くいかない場合、脊柱の可動性不足か股関節のヒンジ動作が上手くできていないことがほとんどです。

このように全習法と分習法を人によって使い分けるとより良いかもしれませんので、是非お試しあれ〜

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