聖剣士リヴァイア物語 第三幕 聖剣聖者編 好評連載中です!!
【第三幕 聖剣聖者編】聖剣士リヴァイア物語 ~ リヴァイア・レ・クリスタリア ~
飛空艇仲間4人も協力する聖剣士リヴァイアの異世界の旅
リヴァイアがエクスカリバーの柄をきつく握りしめると、途端――鞘からエクスカリバーの剣を抜く。
その間……、月明かりに元聖剣が反射。
キラッと寝室を、まるでサーチライトのように光の筋が一直線に、また一直線に飛んでから、
「否だ、分からせてやろうぞ」
リヴァイアがエクスカリバーの切っ先を窓の向こう――月へと刺した。
……そのままの姿で、
「流浪の魔法使い上がりが、聖剣士と出会って大魔法使いに、賢者さまになれると思っていたのか? そうだったら、お前は勘違いしていることになる。聖剣士――敬称は綺麗に聞こえるだろう。けれどな……、要するに、このエクスカリバーで“敵”を殺し殺し……殺し続けてきた1000年も……、1000年も殺戮してきた騎士のリヴァイア・レ・クリスタリアだぞ」
リヴァイアは月に向かって、こう言い放つのであった――
「お前を殺してホーリーアルティメイトの魂を取り戻すことができるのであれば、我は喜んでお前を殺してやろうぞ! 我――聖剣士リヴァイアを殺してみろ!!」
月に向けたエクスカリバーの切っ先――
同時に、リヴァイアも月を睨みつけて言い放った。
でも、それは皮肉を込めた暴言だった。
何故なら聖剣士リヴァイアはどうしようと死ねないのだから。それこそが、聖剣士のゆえん――聖剣士たらしめる、聖剣士としての存在価値。
「我を殺せないのであれば、我はお前を殺すことになる……。そして、お前を死者の村の墓地に埋めてやろうぞな。……我、自らの手で!! もしも、生まれ変わるのであれば、その時は我を嫌いなさい―― お前はそうして優しい恋愛の果てを見たほうがいいと思う」
……と、リヴァイアは月明かりに真正面に顔を向けて、エクスカリバーも向けて、優しく光っている月にだけ、
聖剣士の正体を暴露したのだった――
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