見出し画像

オープン戦の予告先発してみた。

はじめに

 期待のドラ1右腕 草加 勝投手の離脱が報じられ、先発不足がささやかれ、1軍の先発ローテへの影響も心配される状況なので、今季の中日投手(特に先発)事情について思うところを書いてみました。

タイトルのやつ

オープン戦&開幕3連戦の先発予想

 上の画像では、オープン戦と開幕3連戦の先発投手を予想しています。
はい、タイトル的にはこれで終わりなのですがこれだけでは寂しい&読んでいただくほどの価値を見出せないので、どのような考えを経てこの先発予想にたどり着いたのか、を説明していきます。

開幕投手は選手会長&FAイヤーの柳裕也と予想

 2024シーズンの開幕投手を予想する際、代表クラスの髙橋宏斗、昨季開幕投手の小笠原慎之介、そして本命予想の柳裕也の3投手が有力と考えましたが、今回柳投手を本命としたのには、2つの理由があります。

 まず1つ目の理由として、柳投手の実力と選手としての格が挙げられます。柳投手の実力は言わずもがな中日先発陣でトップクラスに位置しており、昨季不安定さが見られ成績を落とした小笠原投手と比較して、勝ち星にこそ恵まれなかったものの、柳投手の安定感は高かったように思えます。また、小笠原投手の昨季の投球を見ていても、2,3年前の大エース大野雄大ほどの絶対的な存在までには到達していないように感じます。もちろん、沢村賞大野雄大のような圧倒的なエースを目指して小笠原投手には頑張ってもらいたいところですが、現在の投手陣のリーダーは、選手会長を務める柳投手なのかな、と思います。

 2つめの理由は、柳投手が今季FA権を取得予定である点です。個人的に、彼のFA移籍の可能性は低いと考えていますが、中日球団としては決して失ってはいけない戦力ですし、彼を必死で残留させようとするのは当然のことです。球団フロントは、条件面(年俸や契約期間)での努力はもちろん、彼の扱いにも気をつかうはずで、彼を1年間「エース」格の投手として重要な場面に投げさせる、と予想できます。正直、髙橋宏斗投手と柳投手の実力差はほぼ無いと考えているのですが、髙橋投手の若さ(21歳)とチーム内での立ち位置(柳投手は選手会長)を考慮すると柳投手が有力なのかな、と考えています。一言で言えば、「どれだけ天才の主人公(髙橋)であっても、主将(柳)は別にいる」ということですね。

「ローテの軸」柳、小笠原、髙橋の起用法は?

 開幕投手予想の柳投手小笠原投手髙橋投手の3人は、年間を通じてローテの軸としてハイレベルな投球を期待していますし、その役割を安心して任せられる投手達です。

 開幕投手予想の柳投手は昨年の開幕投手、小笠原投手の登板のしかたを参考にして、中6日を基本に開幕に合わせて毎週金曜日に登板するのでは?と予想してみました。
 小笠原投手は昨年、開幕投手を意識して(?)シーズン中と同様、中6日を守りながらオープン戦でも登板していたため、今年も昨年と同じような形になるのではと予想し、基本的に中6日を崩さずに3~4登板すると予想しました。
 髙橋投手はWBCの影響で昨季のオープン戦での登板はありませんでしたが、基本的には小笠原投手や柳投手と同じ先発ローテ"確定枠"の1人として、オープン戦でも中6日での登板になると予想しました。また、彼に関しては、3/6,7に行われる侍JAPAN 対 欧州代表 戦のメンバーに選ばれる可能性が高いため、それを考慮して予想しています。

梅津,大野,涌井,松葉,メヒアら「ローテ候補」の起用法

 まずはじめに、今シーズンの彼らには、中10日や2軍調整をはさみつつ年間通じて稼働する、ことを期待しています。このことを前提に今季の起用法、オープン戦での登板機会を考えていきます。

梅津晃大は慎重に起用したい

 昨季終盤に圧倒的な投球を見せた梅津投手ですが、彼が投げればものすごい投球をするのは、全ての野球ファンが分かっていることなので、彼にはなんとしてでも今季、万全の状態でフルシーズンを戦い抜いて欲しいです。コンディションの万全を期すためにも、投げ抹消を活用した中10日での登板が基本になると予想しています。特に前半戦は厳格に中10日や球数制限を守って運用されると考え、オープン戦でも中10日を基本に予想しました。彼が今年こそは1年間安定して投げてくれることを期待していますし、1年間離脱なく過ごすことができれば、防御率1点台も目指せるような投手だと思うので非常に楽しみです。

怪我からの復活を期す大野雄大

 昨季序盤の怪我から終盤に2軍戦で復帰した大野雄大投手は、怪我の状態もまだ気になるところで、ベテランということもあり、3月中旬からの実戦登板になると予想しています。また、梅津投手以上に実績があるとはいえ、彼も手術明けですし、シーズン序盤は中10日など無理させない起用で年間15先発前後になると予想しています。

涌井秀章には積極的休養を推奨したい

 昨季トレードで加入し21試合に先発した涌井秀章投手は、シーズン中盤から球のキレがだんだんと落ち込み、終盤には2軍調整もありましたが、投げているボール自体を見て、まだまだ実力は健在だと感じていました。今季はリフレッシュのための中10日や積極的な2軍調整(パフォーマンスを維持するための積極的休養)を活用し、年間15~20先発で防御率を昨季の3.97から3.00前後まで良化させられると期待しています。なので、首脳陣には、昨季のようにパフォーマンスが落ちてきてもローテを守らせるのではなく、彼のいい状態を見極めながら積極的休養をうまく使いながら起用してほしいと思いますし、そんな運用ができるだけの先発の枚数はいると考えています。特に、今季の中日のような、怪我の不安こそ多いものの実力的にはハイレベルな投手陣をうまく活用するには、彼のような運用が重要になるのではないでしょうか。オープン戦での登板は、大野投手と同じような形になると予想しました。

谷間での活躍を期待したい松葉とメヒア

 8月を最後に1軍での登板がなく、終盤は2軍で登板を重ねた松葉貴大投手には今季、谷間でのスポット的な活躍を期待しています。近年はバンテリンドーム専用機と化している松葉投手ですが、実力的には谷間投手としては非常に高いレベルの投球で試合を作ってくれる優秀な投手なので、梅津投手や大野投手に無理をさせないためにも、谷間先発としてバンテリンを中心に10~15先発しつつ、1軍での登板機会が空く際には調整も兼ねて希少な先発投手として2軍投手陣を支えて欲しいです。オープン戦でも、他の選手と比べて実力の分かっている松葉投手に関しては、谷間的な先発やロングリリーフでの登板が中心となり、登板機会は少ないかも知れません。その分、開幕までは2軍戦や練習試合での先発機会が多く与えられそうです。

 大野投手の怪我を受けて、昨シーズン途中に獲得したメヒア投手は、球の力があり、多少制球がばらつくことはあってもストライクをとることに困る投手ではなく、昨季は多くのファンの想像を越える投球を見せたのではないでしょうか。そんな彼には今季、松葉投手と同じように1軍の谷間先発(状態次第ではローテP)として、昨季見せたような救世主的な役割を期待しています。ドラゴンズの外国人らしく(?)ナイスガイな性格面が個人的に好きなので、今季も活躍してくれると思っています。彼に関しても、オープン戦や練習試合など、開幕までは松葉投手と同じようにスポット的な登板の仕方になると予想しています。

仲地、根尾、草加、上田ら「期待の若手」の登板機会が、、、ない?

 あくまで今回の記事の目的は、オープン戦の先発事情を考えること、なのですが、正直なところ、彼らにはそこまで多くのチャンスが与えられないかも知れません。というのも、これまで名前を挙げてきた先発投手達にある程度の調整登板の機会を与えようとすると「期待の若手」投手達の先発機会がほとんど無い状態となってしまったためです。実際には負傷離脱があったり、調子の上がらない投手がいたりするものなので、多少アピールの場は増えるとは思いますが、数少ない1軍レベルでの先発をするには、試合でのアピールだけでなく、実戦形式練習ブルペンでの投球練習でアピールしていく必要があると感じました。これは今回先発を予想してみての一番の収穫と言えそうです。
 ここまで、なかなか若手投手に先発のチャンスがない、と嘆いてきましたが、そんな中で数少ない登板機会に僕がセレクトしたのは、今季2年目を迎えるドラ1仲地礼亜投手昨季終盤に1軍の舞台で先発投手として才能の片鱗を見せた根尾昂投手の2人です。

地元沖縄で期待を膨らませたい仲地礼亜

 まず、仲地投手を入れた理由ですが、せっかくなので地元沖縄で登板させたいということと、ベテラン投手がまだ仕上がっていないであろう前半に若手投手にはアピールをしてほしいこと、の2つが挙げられます。我々中日ファンが地元愛知の選手を応援するように、沖縄の方々からすれば仲地投手は大スターな訳ですから、沖縄に多くの仲地ファン、中日ファンを生み出して欲しいですよね。また、彼の投げる変化球は切れ味バツグンで中日には少ないタイプの三振を取れる投手なので、2軍ローテで回りながら課題の制球力を修正して今季中に先発として1軍で通用する形を見つけたいところです。

実戦で伸びる考える投手 根尾昂

 そして、根尾投手についてですが、正直なところもっと投げさせてあげたいのが本音ですし、末恐ろしい成長速度を誇る彼なら自分の力でその機会をつかみ取ってくれる予感がします。昨季最終盤に1軍の舞台でみせた安定した先発としての姿には、大きな期待感を抱かされましたし、多く実戦で投げることでどんどんと成長して行けるタイプだと思うので、春期教育リーグや練習試合、そしてオープン戦で登板を重ねて開幕ローテをつかみ取ってほしいです。

投げるチャンスを得たい若手投手たち

 また、今回オープン戦で登板させられなかった若手投手、上田洸太郎投手と草加投手の2人には申し訳ない気持ちでいっぱいですが、上田投手は練習試合等で結果を残して、草加投手は靱帯損傷の治療として保存療法を選択し、ひとまずノースロー調整とのことですが、怪我をしっかりと癒やして、オープン戦で見られる日を楽しみにしています。

1軍リリーフの先発転向可能性と個人的見解 

 草加勝投手の怪我報道以前から、昨季崩壊した2軍投手陣を心配する中日ファンの意見として1軍の主戦リリーフ投手の先発転向案が多く見られましたが、個人的な見解としては反対です。主な理由として、勝ちパ以外のリリーフ陣の質と量、選手層への懸念と先発に挑戦させる投手の選択の難しさの2つが挙げられる。

1軍リリーフ投手

 まず、1軍クラスのリリーフ投手として頻繁に名前が挙がる選手達を上の表にまとめてみたが、勝ちパターンといえる表の上3段の投手には確かに若手は多いものの、敗戦処理や接戦時のリリーフを務める表の下3段の投手には、梅野投手こそ加わったが、高齢化が進んでいるように思える。ベテランの祖父江と大病から復活の福、まだどれだけやれるか未知数なフェリスあたりに頼らなければならない状況で先発転向候補とされる若手投手が抜ければ、今季は表面化しなくとも、祖父江や福、田島の後釜が育って来ない現状を考えると、将来的にはリリーフ不足に陥る可能性が高いように思える。

 また、頻繁に先発転向候補に挙げられている勝野、清水、藤嶋に関しては、先発からリリーフに転向して成功した投手達で、彼らも成長しているとはいえ先発として2軍のローテ要員にとどまる可能性が高く、現状アドを取れるだけの1軍のリリーフの質と枚数を削ってまで転向する必要性は感じない。ただ、個人的に、誰かしらリリーフ投手を先発転向させるのであればR.マルティネスを推したい。一応彼も昔は先発をしていたが、先ほど名前を挙げた3人と比較しても圧倒的なリリーフ投手としての力を誇っており、先発としてアドをとれる投手に化ける可能性は高いと思っている。おそらく実現はしないが笑

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?