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ほろ苦い紙面デビュー

地元紙「奄美新聞」にて本日、記者として紙面デビューいたしました。

らんかん山にあるくれないの塔の慰霊祭の記事だ。毎年行われている式典なので過去記事がたくさんあり、それらを雛型にし参考にして書いた記事なので、必ずしも自分の文章とは言い難いものがある。

記事には一切の主観を省き、事実を事実のままに淡々と言葉を綴る作業だった。ある方から助言を頂いた「美しさ(主観や想い)を言葉に閉じ込める営み」が出来たかと言われると、全くもってなされていなかったと思う。記事を何度も読み返してみて、自分でも自身の想いが微塵も感じられないのだ。「閉じ込めた言葉を、読み手が解釈して独自に言葉を開く」ことが果たして出来るんだろうか。たぶん開かれた言葉の中身はすっからかんだと思う。編集長が常々言っている、どんな短い記事にも必ず個性が表れる、と。今日の自分の記事は何も個性のない文章だ。

午前中に取材をし、その日のうちに記事を仕上げなければならなかった。たっぷりと下調べをしてじっくり時間をかけて書けたなら、もっと良い記事が書けるのにと負け惜しみを言いたくなる。まあ編集長からOKをもらい、紙面にも掲載されたのだから、それはそれで良いのだろうが。そして今まで自分の書いてきた主観だらけの文章と、新聞記事として書く文章は全く違うものだと、あらためて分かったのだ。万人に伝える新聞記事の文章は構成から全く違うのだ。

しかしながら、ほろ苦いデビューとなったのだが、やっぱり掲載された自分の記事を見たら嬉しさが込み上げてきた。自分の文章をたくさんの島っちゅが読んでくれてるんだと思うと、感慨ひとしおなのである。

今朝は新聞が届く午前3時まで寝ずに待ってたのである。寝不足なのである。


奄美新聞のHPにも掲載されております。







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