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人生と働き方を変えてしまった病。

わたしは、長年IBS-『過敏性腸症候群』を患い、闘病している。これが発覚したのはじつはもう10年くらい前のこと。当時も大腸検査を受けたが異常なし、「しいて言うなら過敏性腸症候群ですね」とかいう謎の診断を下されていた。

しかし、今回は事情が違った。2020年に入り、特別にこれといった運動も食事制限もしていないのに順調に減り続ける体重。食べても太らない。というか太れない。通勤前に突然痛くなるにっくき大腸。何度バス停から家に引き返し、トイレにこもって「すみません、おなかが痛いので遅刻します・・・」とかいう連絡を入れたことか。

それでも、しばらくは無理をして出勤していた。満員電車に揺られ、電車の連結部分に無理やり押しやられたこともある。貴重な恐怖体験である。出勤途中に「ここで連結外れたらどうなるんだろう」とか、アホみたいなことを考えたりもした。

腹痛が続くようになると、職場でも頻繁にトイレと持ち場を行ったりきたりするようになる。集中できない。そもそも「この腹痛は仕事のストレスが原因なのでは」と思うようになり、ふたたび大腸検査を受ける決意を固めた。本当はすっごく嫌だったけど。

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