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防衛医科大学校一次試験対策法

防衛医科大学校1次試験対策


勉強の優先順位(左ほど優先度が高い)


理科→英語→数学→国語→小論文


1.理科


 戦略1 物理で高得点を狙う
 2022年度入試は物理に第3類型の問題は出題されず、すべて標準・典型問題だったため、ほぼ満点を獲得することが可能であった。私はそれを見て今年も同程度の問題が出題されると予想し、物理の典型問題を網羅的に解いた。結果として本番解けない問題はなく、自己採点はできないが、全問正解した自信がある。

 ●使った参考書・問題集(上から使った順)
  セミナー物理2021
  秘伝の物理High
名門の森
●使い方
 物理の典型問題演習の意義=ほかの受験生が解ける問題を確実に解き、得点するためにそうした問題の「問題設定(単振動ならばベルトコンベアや浮力、熱力学との融合など)」
、「問題を解く手順(単振動ならばつりあいの位置(振動の中心)を探すことや振幅を求める、運動方程式を書くなど)」を覚えたうえで実際に書けるか確かめる。

 問題を見て何をしてよいかわからないときは同分野の典型問題の解法をすべて試す。それでも(1)も解けなかった場合は問題設定を理解していないということであったり、重要な定理を覚えていなかったりする可能性が高いので解法のアプローチやヒントを見る。そのうえで解ける場合は最後の問まで解き切る。ヒントを見ても解けない場合は模範解答を見る。小問単位でこの作業を行う。

重要なのは「どの知識があればこの問題が解けるのか」ということを毎回明確にすることである。

 戦略2 化学も典型問題を網羅し、本番は知らない問題を解かない。

 2023年度入試では化学のある2つの大問では第3類型かそれに準じる問題(いわゆる難問)が出題された。私は入試本番までに典型問題をほぼ網羅していたので「知らない問題=難問」という判断でこの2つを後回しにし、ほかの問題を完答することを目標とした。

●使った参考書・問題集
 セミナー化学2021(全部解いた。)
 化学の良問問題集(必須マークがついた問題→無印問題→確認問題 の順で解いた。本番までに必須問題はほぼすべて解いた。)

●使い方
 典型問題を網羅的に解くという意味での問題演習なので物理同様の方法をとればよい。
 ただ、物理よりも網羅した程度が実力に結び付きやすい。(ほぼ同じ問題が出題されることも多いからである。)

2.英語


 戦略3 空欄補充問題・和訳問題で得点を稼ぐために類題を解く
 
 2023年度入試も含めて防衛医科大学校入試では空欄補充問題が必ず10問は出題される。そのため、
1空欄補充問題の解き方を知る 
2空欄補充問題の語群にある単語の品詞を判別できるようになる。
の2点を目標にする。

過去問演習は2016年度から2022年度まで行ったうえで、類題は大阪市立大(現大阪公立大学)の大問1,2,4が使える。私は2014年から2021年まで解いた。

Plus αとして自分の知らない分野の英文を読んで頻出の単語をリスト化して暗記することもした。暗記カード作成はQuizletやマナビティを使うことを推奨する。

参考にしたサイト
 Fukuoka English gym 防衛医科大学校対策

3.数学


 戦略4 典型問題を1問も落とさない

 典型問題を本番で確実に解けることが必要。数学の勉強の仕方も物理同様である。
 
 ●使った参考書・問題集
  Focus Gold 数学Ⅲ
  新数学スタンダード演習(ⅠAⅡB)
  数学Ⅲ演習

 ●使い方
  基本的に問題を解く手順は物理などと同様である。ただし、物理化学ほど同じ問題が出題されることは多くないので、毎回問題のポイントを一般化し、抽象的なキーワードで整理する。例えば直角⇔ベクトルの内積が0
        ⇔三平方の定理が成立 など

本番までに解ききったのは新スタ演に関しては8 整数までである。(後に2月上旬までに総合演習まですべて解いたが)

4.国語


 戦略5 防衛医科大学校の過去問の解説の仕方に注目し、その判断をまねる

 国語は2022年度より14~18問マーク+100字程度記述1問で構成されている。
 2023年度入試では漢字の音訓を問う問題が5問出題されて戸惑った。私は読解問題を優先して解いた。記述問題のために10分を確保した。

防衛医科大学校の国語の問題は文章自体が時代設定の古いものがほとんどで語彙の観点からみると読みにくさを感じる人もいると思う。読みにくいことが原因で解きにくいわけではないことに注意する必要がある。選択問題の選択肢が明らかな正解と判断できるものがないことが多いため、赤本の解説で書かれている判断方法をそのまままねることが客観的に解くために必要である。

5.小論文


 2022年10月末時点での私の小論文のスタイルは
・一般論を展開して「~が重要だ」や「~が必要だ」を連発
・構成は2,3段落で本論に字数を割く

であった。正直アイディアが全く思いつかないときが多く、練習の際、制限時間60分の問題を2時間もかかってようやく解答を作ることができたということが多かった。幸いなことに2023年度入試では「末期患者の生きざまを描いた文章を読んで思うところを書け」とう趣旨の問題であったため、予備知識は不要だった。私は一般論で定番の「患者のQOLを高めるために人生観や価値観を最大限反映できるサポートをする・・・」のような論を展開したことを覚えている。知識を要求される小論文を出題する他大学を併願する場合は
私の勉強法について解説した記事でも載せたサイト情報を参照することを勧める。


注)使った参考書・問題集は「防衛医科大学校受験のために8月初旬から10月末までに使用したもの」だけを載せた。演習時期に入る前までに使用した参考書・問題集や他大学対策の問題集などの本記事に掲載した以外の参考書・問題集も使用していることにご留意ください。


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