★山小屋生活

僕は65歳で定年退職し、わずかな年金で暮らす計画でした。退職金は1000万くらいでしょうか。できるだけ退職金には手を付けず何らかのバイトと年金で暮らそうかな、と。

サラリーマン時代からの夢がありまして、それは人里離れた山で暮らすことです。45歳のときに離婚し、二人の子供は独立したので同居家族はいません。

仙台市郊外に「山小屋10万円」という物件がありましたので早速見に行きました。敷地が200坪で小さな小屋が一つ。僕はこの土地が気に入りましたので購入しました。

一番近いスーパーまで徒歩五時間かかるので車は処分しないことにしました。

インターネット環境なし、水道ガス電気なし。かなり不便ですが、小屋の近くを小川が流れていて、その水が飲めると分かったので、まず水道の問題が解決しました。

近隣には樹木がたくさん生えているので薪の心配はありません。

インターネットは諦めることにしました。電波は微弱なので電話は使えません。

小屋は十畳一間くらいのスペースです。木を切り倒し、ベッドとテーブル、椅子を作りました。

小屋の近くに畑を作り、トマト、キャベツ、きゅうり、ねぎ、ジャガ芋、人参を育てました。これで野菜の心配はありません。

風呂はガソリンスタンドからドラム缶を安く譲ってもらい、浴槽を作りました。夏は小川で身体を清めます。

冷蔵庫がないため食品を買うときは常温保存できるかどうかで判断するようになりました。

朝は小屋の外に置いてあるテーブルで食事します。前日にスーパーで購入し、小川で冷やしておいた鶏肉を炭火で焼き、焚火で炊飯し、畑で採れた野菜類を食べます。

このようにして僕は毎日なんら支障なく快適に暮らしています。収入は年金だけですが生活費がそれほど必要ないため、わずかながら貯金することができます。

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