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191DAY -2022奥多摩見聞録 其の3 -

   合宿の朝はウルトラマンで始まる。ウルトラマンというのは目覚ましのことで、ウルトラマンの姿をした目覚ましで一斉に起床するのである。「普通のアラームで起きればいいじゃん」という声が挙がりそうだが、もはや珊瑚荘におけるウルトラマンの目覚ましは習慣になっている。事実、ウルトラマンの方が皆の起床が良い。その点自分はというと、前日の夜はアドレナリンが出てあまり寝付けなかった。「明日も早い。」とか言っといてなんやねん。

 朝の4時半に目を覚ましたら、朝ご飯をいただく。朝ご飯の内容は、フルーツグラノーラやヨーグルト、バナナやキウイ、干し葡萄やフルーツトマト、米や卵にソーセージ。このように素材にこだわった食事は、朝ではむしろ良い。無駄にこだわるよりも、素材の栄養や食感をそのまま味わい、吸収した方がいいのだ。特にフルーツは、栄養にもいいし勉強にも捗る。

 朝ご飯を頂いたら、一同で瞑想を始める。瞑想によって、無心になることや、リラックスすることができる。自分らが奥多摩で行う瞑想は、仏教で言うサマタ瞑想やヴィパッサナー瞑想のそれに近い。サマタは集中力の瞑想であり、ヴィパッサナーは物事をあるがままに観察する瞑想である。学習において集中することと物事を観察することがどれほど大事かは、自分も身をもって知っている。学習前のこの瞑想によって、身も心も落ち着いて、自分自身を俯瞰し、集中した感覚を持って、今日一日過ごすことができる。

 早速学習に取り掛かる。栄養あふれる食事と瞑想によって、学習する準備は完全に整っている。奥多摩合宿において一番重要な時間帯は、栄養を補給して瞑想で集中しきったこの朝である。昼に近づくと、昼ごはんのことを考えてしまうし、午後の学習は、川で遊んだりして疲れている。調子が整った朝のうちにいかに物事をこなしてしまえるかが肝になってくる。

   dragon-et。奥多摩滞在2日目の午前中。こんなところだろうか。ほんとに創作の調子が良すぎて怖い。

  


  

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