出る杭は打たれるー突き抜ければもう打たれない,The Only1への道は厳しい Part5

  1時間程前に書いたnoteにスキが10も頂けて驚きました。今は分刻みのスケジュールなので、これまで触れなかったシンクタンクでの The Only 1 への道のりの厳しさ、そんな簡単な話ではなかったことをお伝えします。

 霞ヶ関の中央省庁と同じく、シンクタンク(頭脳集団)でも、キャリアとノンキャリとの差は歴然です。Part4では簡単に書きましたが、血を吐くような努力と肉体の限界まで働いたのです。

 何から書けば良いかーそう、プロジェクトリーダーとして、中央省庁や地方自治体からお声が掛かると、研究企画書(プロポーザル)とプレゼンが勝負です。クライアントの直面する、その問題を政策的に解決するための結論が決まっている場合も稀にありますが、面白いのはどう社会調査をすれば、どういう政策が有効か、本気の場合の受託研究です。

 そんな時、数千万円も研究費がつくのは稀で、500万円なんて案件もあります。本来、シンクタンクは、独立性・中立性が求められるのですが、日本の場合はどうしても、株式会社なので利潤追求が命です。クライアントが喜ばない政策提言は難しい。かつ、会計年度で目標を達成すると、翌年はその120%を要求されるのです。

 つまり、今日問題となった、ダイハツの不正問題のように、常に「それはできない」は許されず、やればやる程自分の首を絞めることになる。

 そんな利益率に縁のない、使えないのにプライドだけ高い院卒の男子研究員の懐柔も必要な訳です。森永氏は「美子、アイツ、深夜、女に使われてやってらんないって言ってたから、気を付けた方がいいよ!」と教えてくれました。私の前では彼が素直に従っているように見えたのが、彼なりに不愉快だったのでしょう。お互い、戦友でしたから。
 
 そこで、私が新人研修したばかりのワーカーに指示しておいた、資料作成
を提出してきた時、
「ふぅん。まぁ、この位書けるなら、夜悪口言っても許すか」と言ったら、
「え!?」と青ざめた彼。
「でもね、文句があったら、これからは直接言ってね。情報は全て私の所に集まることになっているのね。」と笑顔で返す。

 彼が何も言えずに呆然としているのが視野に入ったけど無視して、私に掛かってきた電話に営業モードで「はい、お褒めのお言葉、有難うございます!」と楽し気に会話。暫く私の電話が終わるのを待っていた彼は、諦め、メモを残して帰りました。

 いわく「申し訳ありませんでした。by H(彼のイニシャル)」と。以降、
後輩たちが私に従順で、とても仕事しやすくなりました!ちょっと愉快!

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