Dr.美子に指導された方はどう思ってるの?   Part 2ー中学受験体験者から(4)ー

こんばんは。Dr.美子の一番弟子です。Part1〜Part3までの経験から、中学受験において集団塾の役割は3点あると言えます。

①競争相手の提供すること

集団塾は導入と演習、競争に適した場ではあっても、単元の理解に適した環境とは限らない、ということです。集団対講師1人の教室において、よく言えば切磋琢磨する場ですが、一度落ちこぼれると、やるべき問題数の多さが負債として積み上げられ、理解に繋がらないまま、どんどん周りは先へ進む。今から考えると恐怖でしかありません。

②各科目の単元を余すことなく教えること

年間スケジュールというものでは、余すことなく単元を詰め込んでおり、生徒自身の理解の有無に関わらず、まずは全体像を把握したい方には向いていると思います。逆に言えば、途中で入塾する際はそれまでにやったことになっている単元は、復習回でなければ普通解説されないので、苦手単元が始まる前に入塾しておくことが理想ですね(現実的には難しいですが)。

③受験情報を提供すること

S塾でもW塾でも、毎月のように受験情報誌が配布されていたし、講師から受験こぼれ話を聞く機会がいくらかあったので受験情報を得るには良いと思います。
しかし、受験情報誌に載る学校の多くは私立の学校で国立や公立中高一貫校などの情報はあまり脚光を浴びません。というより、載せられること自体ほぼありません。なので、中学受験を経験した小学校の同級生が、国立の中学合格、と聞いて男子最難関の筑駒くらいしか思い浮かべられず、「無名の学校?」と本気で言う(実体験です)ので、情報の偏りに注意しましょう。

まとめ
集団塾は、競争相手に事欠かないため、勉強する原動力になり得ますが、結局苦手分野を克服するには「どこでどうつまずいているのか、どこまでは理解できているのか」を一緒に見て考えてくれる、先生の存在が不可欠です。全ての大手進学塾が質の悪い集団塾が悪いとは言いませんし、時代も変わってきています。しかし、各校舎の抱える生徒数が多ければ多いほど、一人当たりへの対応を丁寧に行うことは、難しくなります。苦手分野を生徒一人で克服するのは難しいので、中学受験において個別指導は必要である、と考えます。つまり、各科目や受験情報などの情報を得たり得意科目の演習や競争したりするには集団塾を活用し、苦手分野の解決に個別指導を活用することが良いのではないでしょうか。予算やお子様の特性を鑑みてどこを利用されるか検討して下さい。


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