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先日、人生初、万バズしたので宣伝してみた結果、売り上げは上がったが、心に引っかかっている事。

先日、何気なくあげた投稿がTwitterで万バズしてしまいました。

そもそも、このTwitterのアカウントは元々飼っている6匹の猫の画像を上げたり、趣味のラグビー情報を閲覧するためのアカウントでした。

夫は、今は私の経営する診療所で在宅緩和ケア医として働いていますが、数年前まで他の病院で25年間外科医をやっていた頃の写真を何気なく投稿したら、じわじわとリツィートが増え、朝起きると通知が大変なことになっていました。

私には、どうしても売りたいものがありました。
それはドライフルーツ。
なぜ、ドライフルーツが売りたいのかはまた別の機会にお話しします。

とにかく、
「こ、これはよく見る『バズったら宣伝してもいいって言われているんで』ってやつか!」
と思い、慌てて、宣伝を貼ったのでした。

まとめサイトやオンラインニュースからも記事として取り上げたいDMで取材依頼が来て、私の周りはちょっとした祭りになりました。
しかし、本当のバズりはこの後に来たのでした。

祭りが過ぎ去ったと思い、yahooニュースのコメントに軽い返しネタのつもりで投稿したツィートが、投稿した途端にみるみるリツイートされ、一気に前のバスりツィートを追い越してしまいました。

尽かさず、すぐにまた宣伝を貼ると、翌日、製造現場からオンラインショップのPVが4万以上も上がりもう在庫がなくなってしまったが、まだまだ注文、問い合わせが来ていると、まさに嬉しい悲鳴が聞こえてきました。

その前の週には、うちの組合の借金の返済をなんとか待ってもらう算段を執行部で相談していた所なので、このタイミングでのバズりは本当にありがたく、スタッフ全員でほっと胸をなでおろしました。

その後、そのツィートもまとめサイトの記事になり、さらにリツイートは伸び続け、最終的にはツィートは12.4万いいねと2.3万リツィートまで伸びました。

そもそもこのツィート、「旦那が医者ですマウントかよ」っていうコメントが目を引き、「ああ、そうか『外科医の夫が…』と書いたから、妻である私も医者って思ってない人もいるんだな。ましてや私が院長で立場上は上司って知ったら意表突かれてびっくりするだろう」くらいの気持ちでツィートしました。

「オチがおもしろい」と狙い通りのコメントがあり、しめしめと思っていると、徐々にタイムラインは、「強い」「かっこいい」「スカッとした」というコメントで埋め尽くされていきました。

それを見ていたら、ふと、「マウントかよ」とコメントした人の事が気になり出して、yahooニュースのコメント欄に戻ると、そのコメントは消されていました。

私は普段、診察の中で大事にしていることがあります。
それは患者さんの中にはいろんな状況、考えや人生観、死生観がある。
あらゆる事をして健康を維持したい、長生きしたい人もいれば、好きなものを食べ、好きな事をして寿命が縮まるならそれも自分の人生だという人もいる。
そうしたくても経済的にできない人もいる。
誰の人生も否定したくない。
そう思っていました。

しかし、私がツィートがそんな形でバズったことで、その人の声が消されてしまった。
その人は12万人から自分の人生を否定されたと思ってないだろうか。
その人は今、コロナ禍で職を失っているのかもしれない。
配偶者が病気で働けないのかもしれない。
どこにもぶつけようのない理不尽さに、ちょっとため息を吐くようにコメントしただけなのかもしれない。

私はツィートじゃなくてその人と対話したらどうなっただろう。

そう思うと、ただバズってドライフルーツの売り上げが上がって嬉しいのは間違いないのですが、一方で、他人を否定する形でバズってしまったことがずっと引っかかってしまい、このことを140文字では表せないと思い、Noteを書く決意をしました。

今日はもう翌日の診察の用意をしないといけないので、
これからこのNoteで書いていくことを上げて、終わりにします。

「児相に行けと言われ続けた発達障害児が医者になって障がい者就労支援のために大借金背負ってドライフルーツを売ってみた」

文才もないし、日々の診察の合間で書いていくので、少しづつになるとは思いますが、なるべく頑張って毎日投稿して行こうと思っていますので興味を持っていただきお付き合いいただければ嬉しいです。

今日は、最後まで読んでいただいてありがとうございました。
それでは、また。


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