大体がギャンブルだよね

平均株価が30年ぶりに3万円を超えたとのことで、ニュースになっていましたね。株はよくギャンブルだって言われますが、本来は伸びそうなあるいは事業展開したい会社が資金を調達するための手段の一つとして株を発行して資金を得て、いろんな商品やらサービスやらを開発して、その儲けの一部を株主に返すという事とですよね。だから、応援の意味もあって事だと思います。

しかし、まあ人間てのは色々と考えるもので、その株の価値(つまりは会社の価値)の上がり下がりをゲームのように売り買いして儲ける方法を考えた。これが株がギャンブルと言われるようになったという所以だと思いますがいかがでしょうか?もちろん異論もあるでしょう。世の中の経済活動には不可欠なものだとわかってもいます。また、先物取引(これは実はよくわかっていない)も商品を安定して供給するための仕組みだということもおぼろげなから理解してますが、やはりギャンブル的要素が高く、まあ先物投資で失敗して・・・なんて話はざらに聞きます。

まあ、そんな投資をする資金も持たない下級国民の僕なんかには、だから競馬とか競輪とかと変わんないじゃん、儲かるわけがないんだと思っております。一度だけストックオプションなるものを行使した事がありますが、あれはほんとラッキーで丁度、元いた会社が儲かってる会社と合併した時に上がったんで丁度、高価な楽器を買うタイミングでもあって行使しました。それも「あ、そういえば」って感じでした(笑)。今持ってたらおそらくさほどの利ざやはなかったなあ・・・と。

まあ、そんな感じで昔は多少、競馬などには行っていた時期もあり、まあ、あの辺はある意味スポーツでもあるので観戦がてら赤字覚悟でのギャンブルでした。当然、損しても生活には影響出ない程度で行うのが正しいかなと思いますので、引き時が肝心ですね。ただ、ご多聞に洩れず、「次のレースでこいつがくれば!」なんて思いでどんどんつぎ込んで飯代がなくなるなんてこともありました(笑)。

最近は資金もないので、そういう類のことはとんとご無沙汰ですが、考えれば我々の生活も大体がギャンブルで、まあよく言われるのが2軒並んだラーメン屋のどちらに入るか、とか発車しそうな電車に飛び乗るか否か、とかそんな軽いことから、進学、就職、結婚、などなど人生には選択することだらけでこれもギャンブルと言えましょう。まあ、大体においてはこれまでの常識や助言などで大体はことなきを得まして、よく「選択の70%は正しい」なんて言われます。経験を積むと大概のことの確率は上がっていきます。

ところが、これまで経験した事がない事が起きると状況は一変します。それがまあ新型コロナなんですが。

先日の震度6の地震の際が、10年前の東日本大震災の経験が生きていたのか、東北沿岸部の方々はいち早く高台に逃げた人が大勢いたそうで、何事もなかったですが、これはギャンブルに勝ったのだと思います。今ワクチンの接種が始まりましたが、幸い事故の報告もなくやはり打つ方がより確率が高いということで僕は多分打つ選択をします。で、何が言いたいかというと、あーた、オリンピックですよ。

まず、まあ8年前に東京に決まったのは良しとしましょう。ところが、新国立競技場のデザイン問題に始まり、大会エンブレムの盗作事件、マラソンコースを札幌にするとか、色々問題が起き、そして今回の新型コロナでの延期、さらに実行委員会のドタバタ・・・と、まあこれだけ大きな問題が起きることも珍しいのではないでしょうか。僕としてはIOC含めこれだけ問題が露出してきた大会もないと思います。奇しくも生まれて初めて体験したオリンピックは前回、1964年東京大会でした。もちろん2歳だったので記憶にはありませんが、そこから何回も見てきました。1972年札幌はいい大会でした。1984年のロスアンゼルスから商業化が始まり、そこからどんどん肥大化し、もしかしたら人間の手に負えない化け物と化しているのかと思うくらい、コントロールできないイベントになっているのかもしれません。

今辞めると経済への悪影響が・・・という方(大体経営陣とか上級の方に多いのかな・個人には意見差があります(笑))がいらっしゃいますが、このまま強行できるのかまず疑問です。アスリート出身のコメンテータなどは「国民が一つになる」「いろんなスポーツがあるので一体感が生まれる」などとおっしゃっていますが、今一体感はないですよね。まして、これだけ国を二分するくらいの勢いの論戦になっています。確かに、これまで使ったお金が無駄になるかもしれないし、違約金なども発生するのかもしれませんが、逆に開催しなかった時に余る予算もあるはずですし、今、突っ込むべきはコロナ対策、またオリンピックで潤う一部の経済効果ではなく全国的な支援ではないかと思うのです。

昨年、緊急事態宣言直前に「まるでインパール作戦のようだ」ということをいう方がいらっしゃいましたが、まさに兵站の使い方を間違える、サロンに使うのではなく平地で戦う戦場に撒いて欲しい。ワクチン接種という地上戦に突入しています。なのにオリンピックに医療従事者1万人必要・・・はあ?(by まちゃまちゃ)。よくわかりません。とっとと全国民にワクチン打ってくださいませ!!という方が正しいと思うのですが、いかがでしょう?

僕もスポーツは大好きですが、こんな形でまた無観客でやるのはナンセンス。オリンピックのためのオリンピックは必要ないかと思います。一昨年のラグビーワールドカップで国民が割と一つになったと思いますよ。単独競技でも十分伝わります。マイナー競技が陽の目を見る機会とも言いますが、そこはコロナ収束後のオリンピックの再会に期待しましょう。それまでは各競技で地道に頑張るしかないです。僕の大好きなアメリカンフットボールはオリンピック競技ではありませんが、今、地道に普及に頑張っている人たちがいます。僕もなんとか協力していこうと思います。

最後に開催されて大成功すれば良いですが、その確率はハルウララが有馬記念で勝つよりも厳しいでしょう(若い人は検索してください。「ハルウララ 競馬」で出てくるかな)。これ以上突っ込むと本当にオケラ街道まっしぐらでそのツケは国民(特に都民)に跳ね返ってきます。同じツケなら有意義な方向に使って欲しいと指導的立場に人にはお願いしたいですね。

アメフト的にはここは一旦パントを蹴って欲しい・・・。

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