【IVRy入社エントリ】博士持ちエンジニアが挑む「AI×電話」の価値創造
はじめに
こんにちは。2024年11月1日にIVRyに入社しました、社員番号150番の大曽根@dr_paradiです!好きなギタリストはマイケル・ランドウ、好きな食べ物はタコス🌮です。前職のアダコテックではChief Development Officerとして製造業における外観検査向けのアプリケーションを開発するチームのマネジメントを行っておりました。IVRyでは主に「AI×電話」の領域における事業開発に挑戦していきたいと思います。
IVRyとは
IVRyは、電話コミュニケーションに特化した「対話型音声AI SaaS IVRy(アイブリー)」を提供しています。各店舗や事業所がWebの管理画面から簡単に通話フローを設定することで、電話対応の自動化や業務処理の効率化を実現します。これにより、電話業務の負担を軽減しつつ、顧客対応の質も向上させ、日本全国のビジネス現場を強力にサポートしています。
ざっくり自己紹介
学生時代
大学・大学院の時点ではもともとゲームが好きだったこともあり、ゲームに関するAIの研究で筑波大学で博士(工学)を取得しました。
サイバード(2012-)
新卒で入社したサイバードでは「ビッグデータ」や「データサイエンティスト」のブームもありデータ分析組織の立ち上げや施策の効果測定などを体験しました。
Gunosy(2015-)
2社目のGunosyでは上場企業の執行役員や取締役という立場で大規模なユーザ基盤を持つプロダクトの責任者を任せていただきました。加えて在籍中にコロナ禍が訪れるなどなかなか体験の中で成長することができたと思っています。
アダコテック(2022-)
前職のアダコテックでは製造業における外観検査向けのアプリケーションを開発するチームのマネジメントを行いました。バックグラウンドが大きく異なる中でのチームビルディングであったり、製造業という大きな産業の外観検査をAIで行うという難度の高い挑戦をすることができました。
以上のように博士(アカデミア)⇒SWE⇒データアナリスト⇒プロダクトマネージャー・事業責任者⇒エンジニアリングマネージャーのようなキャリアを歩んでいます。
入社の経緯
IVRyの認知
会社としてのIVRyを認知したのはX上で@mirakuiさんの転職エントリが流れてきたのがきっかけだったと記憶しています。
私自身もマネジメント歴が長くなっていたため「こういうキャリアの選択もあるんだな」という感想を持ちました。しかし、この時点ではプロダクトへの関心はあまり持っていませんでした。
プロダクトとしてIVRyを認知したのは浜松の居酒屋でした。
前職でスポンサーとして人工知能学会(JSAI 2024)に参加し、1日目の終わりにIVRyの@mr_bay_areaさんとGunosyの創業者の関さん、@overlastさんとたまたま一緒する機会がありました。もともと@mr_bay_areaさんはX上のすごい人として認知していましたが、サービス内容と可能性に関して学会後に執筆されていた下記のnoteで理解を深めました。
当時の私はなかなかAIおよびエンジニアリングと事業成長をうまく結びつけられないもどかしかさを感じ四苦八苦していました。その中で「ニーズがあることが既に証明されている」「電話の自動応答自体にはニーズがあるので、音声によるAI自動応答でも良いものさえ作れればユーザーはおそらく受け入れてくれる」という言葉が心に響いたのを覚えています。
面接〜内定まで
ありがたいことに過去働いてきた仲間やエージェントから多くの魅力的な会社を紹介いただきました。ほぼ他の会社で決まりかけていたのですが、カジュアル面談から1週間ほど、最終面談からオファー面談にいたっては同日実施でスピード感あるプロセスで内定をいただきました。
また、Gunosy時代の執行役員の一人がIVRyの株主のパートナーをしており、オファー面談と同日に開催していた移転パーティに参加していたのもよいサプライズになりました。最終的に素敵なオフィスで開催された会で圧倒的に「Keep on Groovin’」な方々に囲まれ、強いバイヴスを感じ入社を決断しました。
IVRyのいいところ
たくさんありますが私が感じたよいところは大きく3つです。
プロダクトで解こうとしている課題がいい
CEOの奥西さんのプロダクトへの解像度が非常に高くスケールも大きい
ビジョンである“Work is Fun”と一緒に働くメンバーがいい
プロダクトが解こうとしている課題がいい
数年前であれば電話というとレガシーなイメージがあり、市場も成長しないイメージがありました。また、私は知らない人に電話すること自体に抵抗があり、飲食店を予約する際もWeb予約がある店を優先しておりました。
しかし、ここ1~2年でいくつか考えを変える出来事がありました
電話の通話フローをWebのインターフェースのみに置き換えるのが困難
個性的でいいサービスを提供している店ほどサービス提供の手を止めて電話対応をしている
電話のフローをWebのインターフェースのみに置き換えるのが困難
コロナ禍で疎遠になったイベントがいくつかあり、幹事を担当することがありました。その中で
バンドサークルの同窓会をやるためにバンドスタジオ付きのカラオケルームを借りたい。しかし、バンドスタジオがついている店舗はチェーン店の中でも渋谷店のみ、Web上では通常の部屋との区別がなく予約できない
子供も含めての集まりをやりたいのでキッズルーム含めて複数の部屋を借りたい。できれば物理的な距離が近い方がうれしいが、Web上ではどの部屋とどの部屋が近いかわからない
という課題があり、電話でのコミュニケーションが必須でした。(苦手な)電話を何度しながら、「この顧客の要望をWeb開発者が認知するのもUIに反映するのも相当難しいのでは?」と思うようになりました。
そして、インターフェースとしての電話、および顧客とのやり取りのデータとしての電話に興味を持つようになりました。また、最後の方は電話しすぎて店員さんと仲良くなりいろいろな割引方法を教えてもらいました(この店舗は丸井のビルに入っているためエポスカードを持っている人がいれば割引される)。これもWebだと容易にはわからない情報でした。
個性的でいいサービスを提供している店ほどサービス提供の手を止めて電話対応をしている
前職が神保町にあったり、また住んでいる家も下町に程近かったりということもあり生活圏内に個性的で素敵なお店が多くあります。お店を利用している中で気づいたのが下記の課題です。
Web予約に対応していない店も多く、予約は朝の電話のみの店もある
料理を作っている最中や顧客対応の最中も電話が鳴っており対応に追われている
「Webにしたほうがサービス品質も上がるのでは?」と心の中で感じました。しかし、常連さんの多くも電話で予約するのが当たり前の様子で、Web予約可能にすれば万事解決するような類の問題ではない難しさがあります。
そこも先日リリースされた「レストランボード連携」の導入事例インタビューはまさにそのような課題を解決できるのかなと思っています。
これは周知の事実ですが、日本では今後も労働人口は減り続けるためIVRyが解決しようとしている課題は間違いなく社会に貢献できるし、まだまだ提供できる価値も大きいと感じます。
電話の自動化から始め、(当然ながら通信の秘密や個人情報をしっかりと考慮した上で)取得したデータを学習しWebアプリケーションや業務フローにフィードバックすることで多くの課題が解決できる可能性があります。
CEOの奥西さんのプロダクトへの解像度が非常に高くスケールも大きい
最終面接でIVRyの現在と未来についてお話しいただきました。その中で市場のサイズ、プロダクトの構想や各種メトリクスの理解が非常に深く感じました。奥西さん自体が情報系の大学院の出身でリクルートではプロダクトマネージャーだったこともあり、私自身との考え方も近く、一緒に働きたいと強く感じました。今後のIVRyの可能性などについては下記のnoteが詳しいです。
テクノロジーのキャッチアップのために言語処理学会(NLP)や人工知能学会(JSAI)にCEO自ら参加している点も博士を取得している私としてはとてもいいところだなと感じています。
一緒に働くメンバーとビジョンである“Work is Fun”がいい
IVRyではビジョンとしてWe make “Work is Fun” from nowを掲げています。
いつからか仕事を苦行のように感じていた私には「Work is Fun」という言葉が身体の芯まで染み渡りました。まるでブッダがスジャータから施された乳粥のように。
スタートアップで働く我々も青春のような日々を過ごし、価値提供していくべきではないかと強く思いました。IVRyのような急成長スタートアップで働くからこそ得られるものについては、VP of BizDevの宮原(@shinobu_m814)の社内LT資料を読んでいただけると幸いです!
さらに、IVRyではバリューとして「Beyond the Wall」「Keep on Groovin’」「Grab and Grit」を掲げています。内定承諾前の一般的な採用会食は個室での数人での開催が多いのですが、IVRyの場合はオフィスでの開催、さらには数多くのメンバーに集まっていただけました。そして、互いの趣味(好きな音楽や漫画、アニメなど)で盛り上がりとても「Keep on Groovin’」を感じました。最後はオフィスにあるいい感じのスピーカーで大きな音で好きな音楽を聴いてた気がします。それぞれのメンバーの実績や実力はもちろん凄まじいのですがそれ以上にバリューが浸透していることを素直に尊敬しました。
times文化(個人の分報、noteを参照)も個人的には好きだったり、と他にもいいところは数多くあります。あげればキリがないので今回は割愛します。その他詳細はカルチャーデックを参照してください!
で、IVRyでなにやるの?
IVRyで挑戦したいことは、提供するプロダクトを通して“Work is Fun”の実現に貢献することです。今までは「AIで博士をとっている」「エンジニアである」「マネジメントを長年経験している」など過去の自分に縛られていた気がするので、過去の経験を活かしつつも役割は強くは定めずに広くAI事業開発・プロダクト開発による価値提供に挑戦していきたいと考えています。
おわりに
IVRyという会社は事業の目指すところの非常にスケールが大きく、まだまだ成長の途中です。入社してわずか数日ですが、すでにIVRyでの挑戦がいかにエキサイティングかを実感しています。電話というインターフェースとデータの可能性を広げるべく、これからもプロダクトと共に成長していきたいと思います。私と一緒に、未来のIVRyを創っていく仲間もぜひ募集しています!
少しでも興味をお持ちの方は下記の採用概要も併せてご覧ください!さらに興味が湧いた方はカジュアル面談もお願いします!
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