「アンチのプロレス芸」発言で炎上した塩村議員の一番気になる発言はこれだ。

立憲民主党の塩村文夏参議院議員が旧Twitter上でのやりとりの中で「アンチのプロレス芸」という表現を否定的なニュアンスで使って炎上。
プロレス業界からも抗議がなされたことで、塩村議員は謝罪することとなった。
この表現に目くじらをたてるべきかどうかとか、言い訳が長いとか、ファンですアピールうざいとかいろんな意見があるようだ。

また脅迫被害を受けているとのことだが、脅迫がダメなのは当たり前で、「だから責めるのをやめるべき」という理屈は成り立たない。脅迫と正当な批判や非難は全くの別次元であり、結びつけるべきではない。
塩村議員本人は「脅迫があるから非難するな」とは言っていない。ただ、自身が被害者側として描かれることで風向きを変えようとするパフォーマンスだと見る人はいるようだ。


さて今回の一連の発言の中で最も気になったのは、「昔放送作家時代から使っていて、今回反省した」という趣旨の発言だ。

時代は変わってきた。いろいろな立場の人が傷つくことなく尊厳を保って社会を生きることができるように規範意識は変化している。
しかし、一方で古い意識を変えることができず炎上している人はたくさんいる。
森元首相は「会議で女性は話が長い」と言って炎上したが、彼の発言に女性の尊厳を踏みにじる意図はあったのか。
現代のルールや規範を守れないならば退場すべきだという考え方もあるだろう。それならば時代を読みきれなかった塩村議員も退場すべきだ。塩村議員も既に老害ということになる。特定の職業や団体を侮蔑的に表現したのだから。

私の考えは、党派によらず互いに多少のことには寛容になるべきだというものだ。
貶められたと感じた人がいるなら素直にムカついたと言えばいいし、間違えた側は謝ればよい。
鬼の首を取ったように、やれ議員辞職だの説明責任だの言う必要はないだろう。
少なくとも、他人の間違いは責めて、自分の間違いは屁理屈や被害者ヅラで認めずに逃げるような態度はよろしくない。
「昔から言ってたことは、今はアウトでもたまに口にしちゃうことってあるよね」これを普段言葉狩りを生業にしてる人には認めてもらいたいものだ。

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