Vol4 「継続の力」「変化する力」「世界の中でも最先端にいる意識」



前回週報でお伝えした、山居町の高齢者施設新設の例を交えてもう少し具体的にお話ししていきたいと思います。私は医療よりも介護の時代が来ると思います。なぜなら、医療の発展がどんどん人々を健康にしていき、平均寿命は伸び…となると「更に病気にならないようにする」事に価値がシフトし「年は取ったが、そこまで不健康でもない人」も増えていきます。

前者は「予防医療」であり、後者が「介護」だと思っているのです。
介護のレベルを上げていく、良質なサービスを提供していく事は今まさに社会全体が求めている事だと思います。しかし、介護に対して「きつい、汚い、カッコ悪い」などと言うような言い方をする方もいますが、全くもってそれは事実と異なっています。今若者の中でも積極的に介護事業に参入してくる方が増えてきています。幸いな事に、医療法人丸岡医院では医療の力をバックに介護を提供する事で、入居者さんへのサービスの安定と、収益の安定を両立することができています。そして、今後は更にその傾向が強くなってくると思います。冷静に一歩引いた目線で自分たちのポジションについて考えてみましょう。

医療法人丸岡医院の強みはなんでしょうか?それは「医療から発展した介護事業」であること、酒田市を中心として「地域密着型の介護施設であること」そして「この時代に若い人材が増えている」と言うことです。かく言う私もまだ35歳ですし、医療法人丸岡医院には30代前半の役員の先生もいらっしゃいます。介護職員にも20代で大学新卒の方もいらっしゃいます。

冒頭にお話しした「継続する力」とはこの、若い世代がこの先の30年間の介護事業続けるための「柱」になっていけると言うことです。我々医療法人は終わりが近づいている医療機関ではなく、これから更に成長していく企業であると言うことなのです。そして、若い世代がいるからこそ「変化する力」を発揮できるのだと思います。おそらく今中堅とされる方等も「こうしたらもっとい
いのに」と言った気持ちがあったかと思いますが、長年働くと徐々に「変えないことが楽」だったり、人数が足りない中で業務されていると、なかなか変化する機会自体も少なかったのかと思います。しかし、これからは違います。これからの時代は「自分たちのために変化する」ことが最も重要になります。

医療法人設立30年以上の歴史で、せっかくここまで育った組織、そして地域に必要とされている組織を「変化させながら、継続させていく」ことが重要だと私は考えます。
そしてその根本には「高齢化が進む日本、そしてその中でも地方」と言う「我々の存在する場所」自体が実は「世界の中でも最先端の場所」であることを自覚すべきです。「人類が抱える新たな課題」がこの「地域の高齢化」なのです。その課題に世界中の中でも先んじて問題解決をしなければいけないポジションにいるのです。

今後2040年をピークに高齢者の数は上昇していきます。その後10年はまだ、相対的に被介護人口が多い時代が続きます。そんな時代に合わせていいサービスを提供できるように事業をつづけていけたらと思います。

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