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「水を飲んでも口が乾く」ことの対処法

こんにちは、Dr.K(ドクターコージ)です。
「水分をいくら飲んでも喉が渇く」と言うご相談がありました。

ご相談頂いた方は、親族にも糖尿病が多いことから、何か体の調子がおかしいのではと不安そうでした。乾燥した季節や環境においてよくある訴えですので、病気や薬の副作用とは別の、考えられる原因と対処法について、簡単にまとめてみました。

いくら水分を摂っても喉が渇く場合は、水分摂取の仕方に一工夫を加えるといいかもしれません。水分は500mlなどを一気飲みするのではなく、コップ1杯程度(約200ml)の水を、こまめに飲むようにしましょう。

室内が乾燥していると、喉も乾燥します。加湿器を使うと、湿度の高い空気の中で呼吸ができるため、喉の乾燥を防げます。室内の適切な湿度は、40‐60%ほどといわれています。低すぎる場合には喉が乾燥しやすくなりますが、高すぎても真菌(カビ)や雑菌が繁殖しやすくなるため、適度な湿度を保つようにしましょう。また、口呼吸の癖があると喉が乾燥しやすいです。鼻で呼吸すると鼻腔を通る間に自然に加湿されるので、喉は乾燥しにくいです。舌を上顎の後ろの方につける様にすると、自然に鼻呼吸にもなりますし、舌で頭の重さをある程度支えられるので、頸や肩のコリも楽になります。寝ている間に口呼吸で喉が乾燥してしまう、と言う場合には、口にてテープを貼るとかマスクを着けて寝る、と言うやり方が効果的な場合があります。ドラッグストアでそれ用のテープも販売されているくらいです。

食事を見直すことも喉の渇き対策となります。水分は飲み物だけでなく食事からも摂取できます。果物や野菜は水分を多く含むものが多いため、食事の際に摂取すると必要な水分量も効率良く補えます。とはいえ糖分や塩分の摂りすぎは喉の渇きに影響します。料理や飲み物に含まれる糖分や塩分の量に注意しましょう。血糖値を急上昇させる様な甘い食べ物や飲み物は、尿量を増やし更に脱水を招く悪循環になりがちなので、喉の渇きが落ち着くまでは控えたほうが良いです。基本的に週1回か月1回程度にしておきましょう。

温かい飲み物を摂取することも喉の渇きを解消できる方法です。冷たい飲み物を摂取すると胃腸を冷やし働きを弱めてしまいます。とは言え、熱過ぎる飲み物もまた胃腸の働きを弱めるので、胃腸を温め働きを促す、常温から65℃くらいの温度の飲み物をゆっくり飲む様にしましょう。

ストレスを感じると、交感神経が活発になり唾液がネバつき口が渇きます。そのため、ストレス解消も喉の渇きを解消する効果的な方法です。ストレスの原因を根本的に解消するのは難しいかもしれませんが、良質な睡眠や軽い運動、瞑想などはストレス解消に効果的ですので、意識して生活習慣に取り入れてみましょう。

喉の渇きには、この他にも薬の副作用や病気の症状としても起こることがあります。上記の様な対処をしても喉の渇きが全く解消されない場合は、病院受診し医師に相談することも検討してくださいね。

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