見出し画像

青森3日目:三内丸山遺跡/あおもり犬/ねぶたの家ワ・ラッセ

青森滞在3日目.午後から雨が降るとの天気予報だったため,自転車をホテルに預けて,バスと徒歩で観光することにした.

三内丸山遺跡

最初に向かったのは,三内丸山遺跡.9:15開始のガイドツアーに間に合うように出掛けた.ギリギリ間に合うようにではなく,9:00の開館の遙か前に到着した.なぜなら,バスの本数が少ないから.

画像2

ガイドツアーの開始まで待つ.ソーシャルディスタンスを促す奴は,三内丸山遺跡を代表する大型板状土偶だ.

画像3

画像7

大型掘立柱建物は迫力があった.縄文時代に何を目的にこのような建造物を作ったのだろうか.

画像5

画像6

三内丸山遺跡のボランティアガイドのおじさんが言うには,「地面は残ってるけど,上側がどうなっていたかなんてわかるわけがない.復元というのはおかしい」と.そりゃそうだなと思った.三内丸山遺跡の復元された竪穴式住居もすべて「縄文人はこういう住居に住んでいたかもしれない」ということであって,実際には全然違う姿だったかもしれない.

画像4

三内丸山遺跡の場所には,竪穴式住居が550以上あったそうだが,地球の寒冷化が進み,海岸線が後退したため,この大集落は捨てられ,住民は海に近いところへ移住したそうだ.ボランティアガイドのおじさんがそう説明してくれた.遺跡を自分で巡ることもできるが,ガイドツアーに参加すると色々な話が聞けて面白い.

ミニチュア土器も展示されている.何のために小さな土器を作ったのだろうか.縄文人も生活必需品だけを作っていたわけではない.

画像8

膨大な数の縄文土器.

画像9

整理作業室での様々な作業はすべて女性のみとのことだった.製造業では,品質検査を担うのが女性ばかりということがよくあるが,遺跡でも女性の能力が活かされているようだ.

画像10

見学を終えた後,売店で「青森の魔女の生チーズアイス」を購入して,その場で食べた.りんごジャムが添えられたアイスクリームはとても美味しかったが,皮部分は改善の余地があるように感じた.

画像11

画像12

あおもり犬

敢えて,青森県立美術館とは書かない.というのも,入館料を支払って美術館に入ったわけではないからだ.あおもり犬は青森県立美術館にいるのだが,無料で見学できる.

画像13

画像14

上の写真はインターネットでよく見掛けるが,実際に見学すると,背後から,真下から,あおもり犬を眺めることができる.

画像15

画像16

青森県立美術館では,ちょうどミッフィー展を開催していた.そのため,ミッフィー壁を見ることができる.これも無料.

画像17

ねぶたの家 ワ・ラッセ

三内丸山遺跡とあおもり犬を見学した後,ねぶたん号で青森市街へ戻った.観光物産館アスパムでお土産を購入し,ねぶたの家 ワ・ラッセに向かう.

画像19

観光物産館アスパムにいた大量の金魚ねぶた.

画像21

ねぶたの家 ワ・ラッセには,ねぶた祭で第1位から第3位までに輝いた大型ねぶたが展示されている.2020年は新型コロナウイルス感染症の影響でねぶた祭が中止になったため,2019年の大型ねぶたが展示されたままになっている.

2019年にねぶた大賞を獲得したねぶたがこれ.実物を見るとやはり迫力がある.こちらに向かって迫り出してくる.

画像22

画像25

桜が華やかなこのねぶたは2019年第3位.右側の女性は木花咲耶姫だ.

画像23

画像26

会場には,大型ねぶただけではなく,内部を見学できるようになっているねぶたもある.角材で骨組みが作られ,竹材で形が作られている.

画像24

ねぶたの顔の部分は針金で形作られている.

画像27

ねぶたの家 ワ・ラッセでは,日に3回,囃子の生演奏がある.今は規模を縮小しているが,それでも,太鼓や笛の生演奏に合わせて,

らっせーらー! らっせーらー!
らっせ らっせ らっせーらー!!

の掛け声を聴くと盛り上がる.

一通り演奏が終わると,ハネト(跳人)の体験もできる.読んで字のごとく,ひたすら跳ね回るだけだが,ねぶた祭には欠かせないのが,このハネト(跳人)だ.ねぶたが練り歩くのは2時間だそうだが,その間,ケンケンで跳ねて跳ねて跳ねまくる.右足で2回,左足で2回,それをひたすら続ける.

囃子の生演奏をしてくれたお姉さんが,「さあ,みんなでハネト(跳人)の体験をしましょう!遠慮せずに参加して楽しんで下さい!」と誘ってくれたとき,真っ先に手を挙げたのが私で,私だけだった.そう,飛び跳ねたのは私だけ.折角,青森まで来て,ねぶたの家 ワ・ラッセに来て,どうして踊らないのか.こういうところは,日本人のよくないところだと思う.旅の恥はかきすてとも言う.みんなもっと人生楽しんだ方がいいぞ.

麺処 石岡喜一郎商店

跳人体験で飛び跳ねまくって…と言ってもわずか1分間だったが…お腹がすいたので,煮干し出汁中華麺を食べに,麺処 石岡喜一郎商店へと向かった.

煮干し出汁はスッキリしていて美味しかったが,チャーシューが固めなのが気になった.もっと柔らかいのが個人的な好みだ.

画像28

画像29

赤い林檎のハートアップルパイ

ラーメンを食べた後,そのまま早足で洋菓子店「赤い林檎」に向かう.目当ては,ハートアップルパイだ.青森滞在中,毎日アップルパイを食べた.

画像31

画像32

飛行機輪行で京都へ

アップルパイを食べた後,ホテルで自転車を引き取り,青森空港へ向かう.

画像33

青森空港にはカードラウンジしかない(航空会社ラウンジならお酒が飲める)のだが,シャイニーアップルジュースがあったので,青森の最後の思い出にと飲みまくった.

画像34

久しぶりの飛行機はガラガラで,これでは航空会社も大変だなと実感した.機内誌もなくなっていた.

今回,元々は,仙台発伊丹行きのフライトを予約していた.ところが,仙台での用事が緊急事態宣言の延長で延期になり,急遽サイクリングをすることにして,天気予報を睨みながら,青森発伊丹行きのフライトに変更した.宣言中は変更不可チケットでも変更できることは知っていたが,今回は近隣空港の扱いで差額の支払いも免除された.仙台便に比べると青森便は高いので,有り難かった.

こうして,2泊3日の青森サイクリング旅行を終えた.とても満足度の高い旅行だった.青森から京都に戻り,改めて新緑の奥入瀬渓流の美しさを噛み締めている.しかも,誰一人いない,自分がペダルを回すだけの世界.本当に良い経験をさせてもらった.

© 2021 Manabu KANO.

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?