あなたが手術を受けるとき。執刀医の隣に手術の見学者がいます。見世物になっている気がしていい気がしないかも知れません。
手術の見学者(オブザーバー)がいることについて
大変申し訳無いことです。しかしながら私自身指導医のそばで、そして全国津々浦々外科医を訪れて手術見学をしました。そのおかげで今があり、世の中に還元することができます。
技術を伝えることは未来のためにも必要なこと。それは分かっている。でもそのために自分が犠牲になるって納得できないかも知れません。
そこでこのような視点を提案します。
医療には密室性があり、同時に問題を隠蔽をする土壌があります。昨今の医療過誤や医療詐欺、わいせつ事件を見渡せば概ねそれが根底にあります。
その視点でみると、見学者(オブザーバー)がいることは透明性の担保に繋がります。つまり、患者利益が大きいことに気づきます。
observer(オブザーバー)には監視者、立会人、第三者という意味があります。
第三者である彼らは患者を見ているのではなく、医療側をみているのです。消費期限切れの物品や薬品など専門家が見れば一瞬でバレます。それだけでなく患者に対する不遜な態度がないか、不必要な痛みが与えられていないか。第三者の目につまびらかにさらされます。
見学者がいることは、やましいことや後ろめたいことが無いことの証左です。
実際私自身が見学した経験でも、目をかっぴらいて見たのは外科医の腕(手)と彼らを取り巻く環境でした。患者さんを見ませんでした。
だから患者さんには安心していただきたい。見学者はあなたをあまり見ていません。むしろ医療側をある意味監視している立場です。だからあなたの味方。
恥ずかしい、プライバシーがほしいという気持ちも理解しますがそれ以上のメリットがあることを強調したいと思います。
追伸
密室は危険です。複数人がその場にいてもすべてが関係者であったならそれは密室です。
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