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自分の特性を作り上げたのは20年に渡る保険診療だった

今日は内省タイム。

”ノーメークでも自然な仕上がり”
“皮膚は極力切り取らないで”
“本質を見極めること”

以前から何度も申し上げている私のコンセプト。
誰に教わったでもない、いつの間にか信じることになった概念です。

さて、今日も片側の眼瞼下垂手術でした。

実はこれが、私の考え方のルーツだと気づきました。

右だけ(もしくは左だけ)のまぶたが下がっている。

右と左とでまぶた内部で起きていることの違いは何か?すなわち眼瞼下垂の本質を追求することになります。

そして病んでいる側のみにメスを入れます。

反対側(健康な側)に合わせた仕上がりを目指します。すると必然的に自然な仕上がりを目指すことになりますよね。
当然皮膚切除はしないか最小限。

長らく保険診療してきた歴史ゆえの発想かもしれません。左右差のある眼瞼下垂患者さんを多く見るからです。

自分が示しているモデル患者さんも片方だけ手術をした患者さんが多いことがわかると思います。→https://www.instagram.com/dr_kanazawa/
(他の美容外科医と明らかに自分の方向性が違います。私の写真に"映え"はまったくありません。)

今まで自分の特性について、自己分析したことがありませんでした。

左右の違いをもたらしているものは何か?その本質を追求し理解すること。
それによって正常に見える反対側に似せていく。(同じにはならないけど)

だから皮膚切除は本質から遠いことは自明であり、結果的に最小限の介入で本質を治療することになります。

健康に見えるほうにまでメスを入れて”映え”を作る必要はありません。

医師キャリア23年目の気づきでした。

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