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「まぶた手術をマスターするのに1000例必要と言われました」

若手医師がぼやきました。(※若手医師向けの記事です)

「まぶた手術をマスターするのに1000例必要と言われました。正直厳しいです」と。

たしかにそうですね。(ちなみに私は2000と言われた。)

私は答えました。

「左右差のある下垂患者さんを手術する場合、両まぶたでなく、重度な方のみ手術することから始めてみたら」

つまり健常(に見える)方に寄せていくデザインをし、重度な方には何が起きているのか「本質」を理解する努力をするのです。その方が学びの濃度が違います。術前後の顔の変化から、左右の筋肉の協調関係、上と下の協調関係が読み取れるのです。そして結果的に必要が生じればもう片方の手術を検討します。

例えばね。

同じ看板が2枚あったとします。うち1枚の看板が色褪せました。きれいに直したいです。

あなたならどうしますか?

今回の話ではその1枚のみをメンテナンスして、もう1枚の看板と揃うようにしようよ。ということです。

なぜ片方だけ色褪せたの?(日差しが当たってた?雨にさらされていた?)という原因検索から、どうやってもう1枚の看板に似せた色を作るかまで。考えて試行しなければなりません。

ちなみにね。
左右同時に手術するということは、2枚の看板を新しい同一のペンキで上書きするようなもの。つまり本質を理解することをスキップしてしまうのです。

学びに対する態度でいくらでもトレーニグ期間を短縮できますよ。

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